「Googleスプレッドシートにインポートしたデータが、一つのセルに収まっていた」
ただの文章なら問題無いのですが、データとして扱いたい場合は不都合だったりします。
扱いに困るデータを目にしたら、まず一行ずつセル分けするのが賢明
そこで本記事では、Googleスプレッドシートで一つのセルに収まった改行付きの文字列を、一行ずつセル分けする方法を紹介します。
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文字列を区切り文字で分割する関数
Googleスプレッドシートで文字列を分割する場合に使う関数
SPLIT(テキスト, 区切り文字)
文字列を指定した区切り文字の箇所で分割できる関数で、本記事の例では “改行” の箇所で分割すれば、「一行ずつセル分けする」の目的がはたせます。
改行コード
SPLIT関数の第2引数に今回は “改行” を区切り文字として指定したいのですが、”改行”を「A」とか「あ」の様な文字で指定するは困難。
このような、文字で指定するのが難しい場合は、文字コード の使用で解決できます。
Googleスプレッドシートで文字コードを扱う関数、
CHAR()
CHAR()関数は、ユニコードの各文字に該当する数値を文字に変換します。
“改行” に該当するユニコードの数値は、[10]なので、CHAR関数の引数に[10]を指定します。
“改行” = CHAR(10)
文字列を分割するSPLIT関数の第2引数に CHAR(10) を指定すると
=SPLIT(A19,CHAR(10))
改行の箇所で分割され、各セルにそれぞれ分けられました。
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行と列を入れ替える関数
SPLIT関数と”改行”に該当する CHAR(10) とで、一行ごとに分ける事はできました。
しかし、分けた文字列が横並びのセルに分割されてしまい意図した状態ではありません。
分割した文字列は、縦一列で並んで欲しいところ。
Googleスプレッドシートで、列と行を並べ替える場合は、TRANSPOSE関数を使います。
TRANSPOSE(配列または範囲 )
TRANSPOSE関数は、行で並んでいたら列、列で並んでいたら行 に、セルの並び方を入れ替えてくれます。
TRANSPOSE関数に文字列を分割したSPLIT関数の数式を指定します。
=TRANSPOSE( SPLIT(A19,CHAR(10)))
横に並んでいた文字列が、縦に並べ替えられました。
TRANSPOSE( )関数の解説
TRANSPOSE( )は、配列またはセルの範囲の行と列を入れ替える関数です。
上記の例では、一行に並んだ文字列を、一列の並びに入れ替えましたが、
複数の行と列でも入れ替える事ができます。
横並びで作成した表を、何かの都合で縦並びに変更したい場合などに役立ちます。
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まとめ
Googleスプレッドシートで一つのセルに収まった改行付きの文字列を、一行ずつセル分けする方法を紹介しました。
■文字列を分割する関数
SPLIT()
■区切り文字として”改行”を指定する場合
CHAR(10)
■行と列の並びを入れ替える関数
TRANSPOSE( )
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