3Dアニメーション、ビジュアルエフェクト、ゲーム開発などの分野で使用される、高機能な3Dコンピューターグラフィックスソフトウェア「Maya」の最新バージョンAutodesk Maya 2024 がリリースされました。
Maya 2024 では、モデリングやアニメーションなどの新機能や、操作性の向上を目的とした様々な追加機能、そして重要な修正が含まれています。
マテリアル グラフを作成するための最新のノードベース環境の導入、リトポロジ化やブーリアン ツールセットなどのモデリング ツールやアニメーションおよびリギングが更新され、よりアーティスティックなコントロールが可能になりました。
安定したパフォーマンスを維持するためにも、更新の適用をオススメします。
アップデート内容の詳細は、Autodesk公式で確認してください。
Maya 2024 の内容： Autodesk公式ヘルプHP
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Maya 2024 アップデート方法
本リリースのMayaは、以前のバージョンの Maya と共存インストールすることも可能です。
アップデートの手順
1.オートデスクの公式HPでサインインします。
>> https://www.autodesk.co.jp/
2.サイドメニュー又は右上のアカウントアイコンメニューから「製品とサービス」 > 「すべての製品とサービス」を選択。
ダウンロードするMayaのバージョン、使用しているOS、UI言語を選択し、インストーラーをダウンロードします。
インストーラーを作成する為のファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックしてインストールを開始します。
Autodesk デスクトップアプリを使用してる場合
Windows PCでAutodeskデスクトップアプリを使用している場合は、同アプリの「自分の製品とツール」から更新できます。
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Maya 2024 の新機能
Maya 2024 では、操作性の向上を中心に新機能の追加や更新が行われています。
モデリングの更新
リトポロジ化(Retopologize)、ライブ サーフェスにする(Make Live)、四角ポリゴン描画(Quad Draw)、ブール演算(Boolean)、およびスムーズ解除(Unsmooth)の各ワークフローが更新されたことで、インタフェースと使いやすさが向上し、モデラーがより良い結果を得られるようになりました。
グラフ エディタ(Graph Editor)の新しいカーブ スカルプト ツール
グラフ エディタ(Graph Editor)に新しいツールが追加され、キーやカーブをすばやく、直感的にシェイプできるようになりました。
LookdevX テクノロジのプレビュー
Maya 用の LookdevX は、USD シェード グラフを作成し、Maya でカスタム マテリアルを作成することができる新しいルック デベロップメント ツールです。
キャラクタ アニメーションの新機能
回転順序を変更するツール、複数のスキン クラスタのサポート、スキン ウェイトを数字で表示する方法など、キャラクタ アニメーション ワークフローにいくつかの更新が施されました。
グラフ エディタの改善
アニメータがキーを管理するのに役立つ多くのツールが追加され、一般的に使用されるグラフ エディタ(Graph Editor)のワークフローが改善されました。
従来のジェスチャ(Gestural)方法と共に新しいキー スケーリング ウィジェット「マニピュレータ(Manipulator)」が導入され、ドラッグしながらキーの値を表示したり、マニピュレータ ボックスの各側にある値フィールドにパーセントを入力したりできるようになりました。
タイム スライダの再設計
Maya のタイム スライダとレンジ スライダが更新され、オーディオの表示方法からキーのカラーの新しい既定値まで、いくつかの変更が行われました。
Maya 2024その他の更新内容
Maya 2024では、新機能の追加以外に、USD for Mayaなどプラグインの更新、また、さまざまなバグの修正も行われています。
・アニメーションのパフォーマンスの向上
このリリースにより、複雑なリグでアニメーションを再生する場合などに、アニメーションのパフォーマンスが大幅に向上します。
・USD for Maya 0.22 プラグイン
このリリースでは、相対的なパス設定や、更新された Maya 用の Universal Scene Description (USD)プラグインを使用したディスプレイ レイヤの使用など、ワークフローの安定性に関する重要な修正と機能の更新が行われています。
・Bifrost 2.7.0.0 (Maya 2024 の新機能)
Bifrost 2.7.0.0 には MPM ジェル シミュレーションが導入されていて、ビューポートでのボリュームレンダリングが改善されるともに、その他の多くの新機能や改善された機能が追加されました。
・Arnold for Maya 5.3.0
Maya 2024 には MtoA 5.3.0 が付属しています。Arnold 7.2.0.0 が導入されている MtoA 5.3.0 は、ボリューム シェーディングとビューポート レンダリングの改善、Apple Silicon のサポート、個別のスカイ ライトとサン ライトの使用を可能にする柔軟性の高い物理的な空を実現するメジャー機能リリースです。
・Substance 2.3.2
Maya 2024 には、Intel および Apple Silicon アーキテクチャの両方でネイティブに実行できる Substance 3D バージョン 2.3.2 が含まれています。
・Maya 2024 devkit の新機能
Maya 2024 devkit には、オペレーティング システム、コンパイラ、IDE の新しい最小限のサポート対象バージョン、サンプルの新しい場所、新しいコマンドとコマンド オプション、および多数の API の変更が含まれています。
・新しい Apple Silicon のサポート
Maya 2024 は、インテルと Apple Silicon の両方のアーキテクチャでネイティブに実行されます。プラグインは、Apple Silicon または Intel アーキテクチャ上で実行できるようにビルドすることができます。
Maya2024 既知の問題
日本語 の言語モードの問題
日本語 UI でハイパーシェードウィンドウを開くと、内部のレイアウトが崩れ正しく表示することができない。
この問題が修正されたバージョンは次回の Maya2024 アップデートでリリースを予定しています。
Apple Silicon マシンに Maya をインストールするには Rosetta 2 が必要
Maya インストーラは、Intel アーキテクチャで動作するように構築されているため、Apple Silicon でインストーラを実行するには Rosetta 2 が必要です。Rosetta 2 をインストールすると、Rosetta 2 を再度インストールするように求められることはありません。
Maya を Apple Silicon マシンで実行する場合のその他の制限事項
- CgFX シェーダは Apple Silicon ではサポートされていません。ただし、CgFX シェーダは旧式のテクノロジに基づいているため、すべてのアーキテクチャで GLSL シェーダに切り替えることをお勧めします。
- SynColor はサポートされていません。ただし、SynColor は旧式のテクノロジに基づいているため、廃止される予定です。すべてのアーキテクチャで OpenColorIO を使用することをお勧めします。詳細については、「カラー管理を使い始める」を参照してください。
- stereoCamera プラグインは、macOS ではサポートされなくなりました。
中国語の言語モードの問題
シーンを開いたりロードするときに、簡体字中国語モードで実行されている Maya 2024 がクラッシュする。
Maya 2024 の詳細は公式サイトで確認してください >> Autodesk
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