・風景画を描きたいけど絵を描くのが苦手
・3DCGの遠景に自然の景色を配置したいけど丁度いい素材が無い
・世界観を伝える為のコンセプトアートを用意したい
風景画像の利用箇所はイラスト、CG素材、コンセプトアートなど多岐に渡ります。
でも「上手く描けない」とか「描くのに時間がかかる」とか、はたまた「丁度いい素材はあるけど著作権的に…」のように、その時必要な画像素材を揃えられるとは限りません。
近年はあらゆる場面でAIを活用している機会を目にしますが、CG(コンピューターグラフィックス)の世界でも当然の様に使われ、更にその機会は多くなっていくと考えられます。
今回この記事に取り上げるNVIDIAのソフトウェアも、最新のAI技術を使ったCGペイントツールで、絵を描くのが苦手な人でも、キャンバスにシンプルな線を滑らすだけで、写真と見間違うほどのリアルな風景画が描けてしまう。そんな”強力”な機能を持っています。
それがNVIDIAのRTX系グラフィックスカードの性能を利用しAIを使って、リアルな風景画像を生成してしまう
「NVIDIA Canvas」
背景画像やコンセプトアートを効率的に作成するのに非常に”強力”なツールです。
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NVIDIA Canvasで風景画像を作成
「NVIDIA Canvas」の使い方は驚くほどシンプル。
右上の山や海、草や雲など15種類の素材パレットから1つを選択し、キャンパスにシンプルな形や線を描く。
すると、AIが描かれた形や線と素材を元に、目を見張るようなリアルな風景が生成されます。
また、シンプルなペイントから風景画へは瞬時に変換・生成されるので、修正作業も簡単。
素材を岩から草に交換してみたり、雪を水に変えてみると、イメージ全体が劇的に変化するので、次々と理想の風景画を探ることができます。
とりあえず、NVIDIAが公開している「NVIDIA Canvas」のイントロダクション動画を見てください。魔法の様に風景画が生成されるこのツールの凄さが分かるでしょう。
動画内では、風景画が生成されるキャンパスの方に、ペイントしていますが、左側のキャンパスにシンプルなストロークで適当に線を描いても、リアルな風景画を生成してくれます。
スタイルで絵の見た目や雰囲気を変える
空や山、川や石など15種類の素材を使って簡単にリアルな風景画が生成できる時点で凄いのですが、「NVIDIA Canvas」には、絵の見た目や雰囲気を変える9つのスタイルが用意され、作成した風景画を更に思い通りにカスタマイズすることができます。
同じ風景画像でもスタイルを変えるだけで全然違う雰囲気に変化。
NVIDIA Canvasで作成した画像をPhotoshopで編集
「NVIDIA Canvas」で作成した背景画像は、Adobe Photoshopに取り込んで編集したり、他の作品と組み合わせたりすることができます。
「NVIDIA Canvas」 のツールバーから[Export]アイコンをクリック。
ダイアログでファイル形式が「.PSD」なのを確認し、ファイル名を入力して保存します。
※PSD形式の他にPNG形式も選択可。
「NVIDIA Canvas」でリアルな風景画を作成し、Photoshopのニューラルフィルターで絵画風に変換するなんて使い方も。
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動作環境
「NVIDIA Canvas」使用できるプラットフォームはWindowsだけ、残念ながらMacやLinuxでは使用できません。
また、PCにはNVIDIAのRTX系グラフィックスカードを搭載している必要があります。
システム要件:
OS | Windows 10 |
GPU | GeForce RTX, NVIDIA RTX, Quadro RTX, TITAN RTX |
注意点として、現在リリースされているバージョン(2021年6月現在)の「NVIDIA Canvas」は、まだベータ版なので使用する際は自己責任で。
まとめ:シンプルなストロークからリアルな風景画像を生成するAIペイントツール
NVIDIAのRTX系グラフィックスカードの性能を利用し、シンプルなストロークからリアルな風景画像を生成してしまうAIペイントツール
「NVIDIA Canvas」
を紹介しました。
風景イラストや3DCGの背景画像、コンセプトアートの作成など、様々な場面で活用できると思うので、ダウンロードして使ってみてはいかがでしょう。
AIで出来る所はAIに任せ、アーティストはクリエイティブな面に集中する
効率的な開発環境の構築には、AI(人工知能)分野の情報から目が離せません。
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