AdobeMAX2020でリリースされたPhotoshop2021に新しい被写体の選択方法[髪の毛を調整]があります。
機械学習 Adobe senseiを活用した選択方法で、画像を自動解析して被写体を認識し、被写体のシルエットを抜き出してくれます。
以前のバージョンにも[選択とマスク]があり、ワンクリックで画像を解析し被写体を抜き出す、とても便利な機能ですが、髪の毛が散らばった写真になると、切り出すハードルは一段も二段も上がってしまいます。
この”髪の毛選択の問題”を改善する為に、Photoshop2021の[選択とマスク]には、機械学習で髪の毛を解析する[髪の毛を調整]機能が追加されました。
“髪の毛の切り抜き技術”の使い手は、長年Photoshopの現場で重宝される存在でしたが、今後は事情が変わってくるかもしれません。
早速Photoshop2021の新機能[髪の毛を調整]を試してみたいと思います。
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機械学習Adobe senseiを使い一瞬で被写体を選択
この写真に写っている女性のシルエットを切り抜きたいとおもいます。
髪の毛が散らばり、髪の色が背景の色と同系色なので、切り抜きが難しい部類の写真ではないでしょうか。

メニューバーから 選択範囲 > 選択とマスク を選択します。

ツールオプションバーの[被写体を選択]をクリックします。
![[被写体を選択]をクリック](https://i0.wp.com/liquidjumper.com/Home/wp-content/uploads/2020/10/photoshop2021_hair_repair_16.jpg?resize=327%2C80&ssl=1)
機械学習 Adobe sensei によって自動的に被写体が判別されます。

被写体と背景が正しく区別されているのかを確認する為に、透明部分の値を変更します。

背景の透明度を調整して、被写体と背景の境界を確認します。

被写体の判別を調整
被写体の選択は、「カラーに応じた」と「オブジェクトに応じた」の2つから判別方法の選べます。
「オブジェクトに応じた」を選択しました

「オブジェクトに応じた」の被写体の選択ピントが合った被写体とボケている背景を判別しています。

「カラーに応じた」を選択しました

「カラーに応じた」の被写体の選択髪の色と背景の色が同系色なので、髪の毛の判別が曖昧です。

髪の毛の判別精度を調整
Photoshop2021の追加機能
使われる画像によっては、髪の毛の解析精度を調整したい場合があると思います。
その場合はツールオプションバーの[髪の毛を調整]をクリックします。
![[髪の毛を調整]をクリック](https://i0.wp.com/liquidjumper.com/Home/wp-content/uploads/2020/10/photoshop2021_hair_repair_06.jpg?resize=298%2C68&ssl=1)
機械学習 Adobe sensei によって、髪の毛判別の調整が行われました。

詳細に調整をしたい場合は、任意に箇所を選んで調整する事ができます。
サイドメニューバーから「境界線調整ブラシツール」を選択。

調整したい境界線範囲をブラシでなぞると、自動で再調整されます。

グローバル調整で、各調整項目を設定します。

新規レイヤー(レイヤーマスクあり)
出力先を選択します。
新規レイヤー(レイヤーマスクあり)を選択しました。
「OK」をクリック。

新規レイヤーとレイヤーマスクが作られました。

機械学習を使って、被写体のマスクを生成できました。

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まとめ
機械学習 Adobe senseiを活用した、Photoshopの新しい被写体の選択方法[髪の毛を調整]を紹介しました。
Photoshopの現場で髪の毛を選択する技術は、それだけで重宝がられる技術として存在していました。
しかしAdobe自慢の機械学習システム「 Adobe sensei」の登場により、今まで困難とされてきた技能も、ワンクリックで処理できてしまいます。
テクニカルに難しい事はAdobeが受け持ち、アーティストはクリエイティブに専念する
今後は益々その様な感じになっていくのでしょう。
メニューバーから 選択範囲 > 選択とマスク
被写体の抜き出し:[被写体を選択]
髪の毛の境界を調整する:[髪の毛を調整]
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