3DCG制作で使用する動植物のデータは非常にコストがかかるデータの部類に入ります。
特にリアリスティックな作風であればあるほど、対象物の調査など、モデリング以外のフェーズにも時間を要します。
それならばと、完成品データの購入しようとすると、非常に高価である場合が殆ど。
そんな、3DCG制作でコスト高の要因になりかねない動植物のデータですが、
学術的な研究にも使える精度で、動植物を3Dモデル化した1400点以上のデータがフリー素材として公開されいます。
公開されている3Dモデルは、自由に複製や再配達が可能で、尚且つ商業利用も可能と、非常に使い勝手の良いライセンスとなっています。
3Dモデルデータ配布サイト > Sketchfab
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1400点以上の3Dモデル化した生物標本を公開
公開されている生物標本の3Dデータは、九州大学が分類学や生態学などの研究を目的に、フォトグラメトリ技術を使って3D化したモデルです。
従来の標本は、どうしても劣化や損傷のリスクがあり、尚且つ紛失の恐れもあるなど、管理・保存の面で課題がありました。
また、画像で残したとしても、詳細な計測や観察をするには、実物が必要になり、十分な代替方法にはなりません。
これらの問題を解決するため、九州大学が取った方法が、フォトグラメトリ技術を使用した「バイオフォトグラメトリ」で、さまざまな生物標本を3Dモデル化する方法。
この方法であれば、劣化も無く、簡単に対象部にアクセス可能で詳細な計測も可能になります。
九州大学では、昆虫、魚類、植物を含む700種以上1400点の3Dモデルを作成。2022年8月26日にデジタル標本としてオンライン公開しました。
自由度の高いライセンス
公開された3Dモデルのライセンスは、「CC BY 4.0」です。
このライセンスは、営利目的も含め、改変や自身の作品の素材として使用したり、また、複製そして再配布が可能と、非常に自由度が高いライセンスです。
本ライセンスの使用条件は、クレジットの表示、ライセンスへのリンク、変更がある場合はその旨を示す必要があります。
■クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 免責条項
生物標本3Dモデルの公開場所
生物標本3Dモデルは、3Dモデル共有サイト「Sketchfab」で公開されています。
アカウントを登録(無料)するだけで、無料・有料含む様々な3Dモデルデータのダウンロードが可能になります。
ダウンロード可能なファイル形式
「Sketchfab」でダウンロードできる3Dモデルのファイル形式
・gltf:オリジナルフォーマット
・USDZ:Pixarが作成した3Dファイルフォーマット。iOSのARアプリケーションのフォーマットとして採用しています。
・glTF:GoogleがAndroidのScene ViewerでAR用のフォーマットとして採用している汎用的な伝送フォーマット。
・GLB:テクスチャやメッシュのデータを1つのファイルに束ねるglTFのバイナリコンテナ。
GLB形式のファイルをWindowsPCにダウンロードして、ダブルクリックすると、3Dビューアーが起動し3Dモデルが表示されます。
さまざまなソフトウェアに取り込めるインポーター
「Sketchfab」では、glTFとUSDZ 形式の3Dモデルを、さまざまな3Dソフトウェアへのインポートを可能にするインポーターを用意しています。
インポーターはSketchfabダウンロードAPIを実装するネイティブソフトウエア機能または外部プラグインです。
Sketchfabインポーターのページ > Sketchfab Importers
Unity用のインストーラーを使うと、Unity上で「Sketchfab」で共有されているデータが検索できて、更に選んだモデルを直接インポートする事ができます。
残念ながら「MAYA」「3dsMAX」用のインポーターは用意されいません。
MAYAや3dsMAXで扱うには、インポート可能なソフトウェアを使用し、MAYAや3dsMAXで取り込めるファイル形式でエキスポートする等、何かしらワンステップ作業を挟む必要があります。
生物標本3DモデルをUnityにインポート
Sketchfab Importers で Unityのロゴをクリックし、GitHubの「Sketchfab for Unity」ページに移動します。
Unityのパッケージ「SketchfabForUnity-v1.2.1.unitypackage」をダウンロード
ダブルクリックでUnityプロジェクトにインポートします。
Unityのタイトルバーに「Sketchfab」が追加されます。
直接検索してインポートする場合は「Browse Sketchfab」
PCにダウンロードしたファイルをインポートする場合は「Import glTF」を選びます。
1.「Import glTF」の場合は、赤文字のスペースにダウンロードしたファイルをドラッグ・アンド・ドロップ。
2.必要に応じて、アセットのインポートされる場所の変更や、Add to current scene(現在のシーンに追加する)を有効にします。
3.問題なければ下の「IMPORT」をクリックします。
リアルな生物標本3Dモデルが簡単にインポートできました。
まとめ
学術的レベルの高精度3Dモデルが1400点以上も公開され、そして自由にダウンロード可能で更にフリー素材として使用できるという、九州大学の取り組み。
映像作品やゲーム制作など3DCG分野で、喜んでいる人は多いのでは無いでしょうか。
公開された3Dモデルは、自由に複製や再配達が可能で、尚且つ商業利用も可能と、非常に使い勝手の良いライセンスです。魚や昆虫、爬虫類、植物などの3Dモデルが必要な場合に強い味方になってくれるかもしれません。
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