現在MAYAのアイコン画像ファイルは主にPNGが使われています。
筆者はMAYAのアイコン画像ファイルといえばXPMの印象が未だに強いです。
すっかり様変わりしたなあという感想です。
ただ完全にXPMが無くなって使われてないかというと、
そうでもなく所々で今も使われています。
表のツールとしては既に消えてしまっていても機能が残っていて同時にアイコンも残っているとか
絵柄を変えてPNGにしたけど、内部的には古いのが残っているとか
ツール上ではPNGが使用されているアイコンでも同じ絵柄のXPM画像のアイコンもあったりします。
import maya.cmds as cmds
window = cmds.window()
cmds.gridLayout( numberOfColumns=4, cellWidthHeight=(64, 64) )
cmds.iconTextButton( style="iconAndTextVertical", image1="polyNormal.xpm", label="xpm")
cmds.iconTextButton( style="iconAndTextVertical", image1="polyNormal.png", label="png")
cmds.showWindow( window )
pngやjpeg など他の画像ファイルフォーマットをxpmに変換する方法は
有料ソフト、無料ソフト、ブラウザ上で処理するモノなど
色々ありますが、よく分からない方法は、業務では使いたくないのでGIMP を使います。
ちなみにPhotoshopではxpmは作れません。
今回はGIMPを使ったXPMファイルの作り方とそのXPMファイルをMAYAで表示するまでを紹介したいと思います。
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XPMとは
XPM(X PixMap)
X Window Systemで使用される画像ファイルフォーマットです。
テキストで記述された画像フォーマットで、アイコン画像に適しています。
GIMPとは
GIMP(GNU Image Manipulation Program)
X Window System向けに制作されたグラフィク編集ソフトウェアです。現在はWinsdows版 MacOS版もあり利用できます。
凄いのは某有名グラフィック編集ソフトウェアに負けないくらいの多くの機能がありながらフリーソフトなところでしょう。
更にプラグインで機能を増やせて、スクリプトも対応、扱えるファイルフォーマットが非常に豊富、凄すぎます。
ただCMYKに対応してないなど(シミュレートするプラグインはあるらしい)
グラフィク関係の仕事、特に印刷業務で使うには難しいですが、個人のHP制作等で使用するには十分だと思います。いや十分すぎます。
GIMPのダウンロード
ダウンロード出来るサイトは様々ありますが。
公式ページ:GIMP – GNU Image Manipulation
[Download]をクリック
Show downloads for の項目
GNU/Linux , OS X , Microsoft Windows , All
からインストールするOSを選択して
[Download GIMP 2.10.14 directly] をクリック
名前を付けて保存 のダイアログが開くので保存場所を選んで[保存]をクリックします。
ダウンロードされました。
GIMPのインストール
ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックで起動します。
使用言語を選ぶリストが出ますが、日本語は選択肢にありません。
とりあえず筆者はEnglishのままにして[OK]をクリック
インストールが始まりました。
インストールが終了したら [Finish] をクリック
XPMファイルを作る
GIMPを起動します。
起動しました。
インストール時に使用言語をEnglishのままにして勧めましたが、
メニューなどGUIが日本語になってました。
それでは、アイコンにする画像を開きましょう。
ファイル > 開く/インポート
[画像ファイルを開く] ダイアログから画像を選んで [開く] をクリック
画像ファイルが開きました。
画像のサイズを変更します。
メニューから 画像 > 画像の拡大・縮小
画像の拡大・縮小が開きました。
幅64 高さ64 にして、[拡大・縮小]をクリック
縮小されました。
xpmファイルとしてエクスポートします。
ファイル > Export As…
を選択します。
保存のダイアログが開くのでファイル形式の選択 から
[x PixMap画像] を選択
[エクスポート]をクリック
xpmファイルが作られました。
作られたxpmファイルをテキストエディタで開いてみます。
テキスト(ASCII)で色々と羅列されてます。
MAYAにPythonで表示する
このファイルをPythonスクリプトで画像データとしてMAYAで表示してみましょう。
import maya.cmds as cmds
imagePath = "C:/Users/userdata/Pictures/prof1_big.xpm"
window = cmds.window()
cmds.gridLayout( numberOfColumns=4, cellWidthHeight=(64, 64) )
cmds.iconTextButton( style='iconOnly', image1=imagePath )
cmds.iconTextButton( style='iconOnly', image1="polyChipOff.xpm" )
cmds.iconTextButton( style='iconOnly', image1="polyNormal.xpm" )
cmds.iconTextButton( style='iconOnly', image1="menuIconDisplay.xpm" )
cmds.showWindow( window )
実行します。
他のアイコンと共に表示されました。
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最後に
スクリプトツールのアイコンは通常であればPNGでもちろん何の問題もないですし、
むしろ今のMAYAに合わせる意味でPNGにするべきだと思います。
ただテキスト画像フォーマットである事で、スクリプトツールを作る上で面白い事、便利なことに利用できそうです。
スクリプトツールを配る時の画像ファイルを何とかしたいとか、いろいろと。
MAYAのスクリプトツールを作成する時にアイコンをPNGだけではなくXPMも候補にしてみるのはいかがでしょうか。
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