FeliCaチップがのった日本版の Google Pixel3a は「おサイフケータイ」が使えます。
その一方で、Googleの決済サービスであるGoogle Payも使うことが出来ます。
この2つのサービスはサービス内容が似ているため、正直何が違うのかわかりにくい。
このPixel3aを始めアンドロイド端末で電子マネーを使いたいと思ったときに、
どちらを使ったら良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は NFCとFeliCa※NFC-F規格 の両方が搭載されているPixel3aで「おサイフケータイ」と「Google Pay」の違いを比べてみたいと思います。
index
おサイフケータイ
おサイフケータイは2004年にドコモが始めた電子マネー決済のサービスの名称です。
始まったころは勿論スマートフォンではなくて「フィーチャーフォン」いわゆる「ガラケー携帯」
のサービスでした。
そのフィーチャーフォン、ガラケー携帯のサービスをスマートフォンでも使える為
ガラケー携帯時代からのサービス利用者もデータ移行や決済時の使用感も
ガラケー携帯の時と変わることなく利用できます。
その様にガラケー携帯からスムーズに移行できるのが
スマートフォンで使う「おサイフケータイ」の長所だと思います。
特徴はFeliCaのチップを採用した非接触型の決済サービスだということです。
「おサイフケータイ」の名称だけだとマネー決済のみの機能しかなさそうですが
Suicaのようにセンサーにかざすだけで改札を通れる乗車券にもなったり
チャージの必要がないIDの様に非接触型クレジットカードにもなるなど様々な用途に採用されてます。
ただこのFeliCaチップを採用している事もあり日本限定のサービスになってます。
逆に言えばFeliCaチップの入ってないiPhoneを含めた古いスマートフォンや
海外版のスマートフォンは日本で「おサイフケータイ」を使用することはできません。
ちなみに au ソフトバンク とも非接触型の決済サービスに「おサイフケータイ」
の名称を使用していますが、「おサイフケータイ」の名称自体はドコモの商標です。
Pixel3aのFeliCaが反応する位置は裏面のまるい指紋認証センサーのところにあります。
筆者の個人的な感想は、スマートフォンを通常使用する持ち方からは裏面過ぎて
改札やお店で決済をするときに手首をねじる状態になりベストな位置とは言えないという感想です。
android端末はこの位置が定番で、筆者も以前この位置にFeliCaが反応する機種を使っていました。
これが普通なのかなと気にしてなかったのですが、 Xperia X Performance SO-04Hは
フロントのカメラ付近にあり、使ってみたら通常使用の持ち方から、
自然に決済端末にかざすことが出来て、まさに目から鱗で感心したのを覚えています。
ちなみにiPhoneは裏面にありますが上部に組み込まれているので、手首のねじりは
そんなに必要ないかな?という印象です。
ただ、駅の改札のみたいに、ICリーダーが低い位置にある場合は違和感ないのですが
偶にレジに置かれているICリーダーの位置が高い場合があり、少しかざしにくいと思うことがあります。
左から Google Pixel3a 中:Xperia X Performance 右:iPhone11ただ、すべて個々人の好みの問題なので、使用感については実際に実機を触ってみるしかないと思います。
おサイフケータイの設定と使い方
googlePlayストアからアプリをダウンロードしてクレジットカードなどを登録すると使用できます。
他におサイフケータイアプリで使いたいサービスを選び対象のアプリをインストール事もできます。
どちらにしても、使いたいサービスのアプリを個別にインストールして、
クレジットカードなど個人情報を登録する必要があります。
クレジットカードを登録すると、アプリでチャージができるので、
いちいち店舗や端末を探す必要がなくなります。
アプリ例:
JR東日本のモバイルSuicaのアプリです。
カードのSuica定期券からの切り替え時に引き継ぎも可能です。
新幹線の予約やグリーン券の購入もアプリだけで完結するので窓口や券売機に行く必要がないので非常に便利です。
クレジットカードにJRが発行している「Viewカード」を設定すると、
改札を通ると自動でチャージされる「オートチャージ」機能も利用でき
残金が設定金額以下のときに改札を通ると設定した金額が自動でチャージされます。
WAONのアプリです。
機能はとてもシンプルでチャージと電子決済のみです。
画像はJALマイレージと紐付けされている
「JMB WAON」
のアプリなので通常のWAONアプリとは少し違うかもしれません。
登録クレジットカードがJALカードだと、「JMB WAON」が選ぶことができ、
WAONで決済するとJALマイレージのポイントなります。
IDのアプリです。
IDアプリにクレジットカードを登録すると、
登録したクレジットカードと番号が違うIDアプリ内専用クレジットカードが作られます。
IDアプリ内でクレジットカードを複数登録することが可能で
使用したいクレジットカードをアプリ内で選えらべます。
お店でICリーダーにかざすと選んだクレジットカードから決済されます。
お店で使用するときは
「IDでお願いします。」
でOKです。
たまに
「Edyですか?」
と聞き返される事がありますが、
「IDです!!」
といえば大丈夫です。
おサイフケータイアプリ
おサイフケータイは、SuicaならSuicaアプリ、WAONならWAONアプリを使うのですが、
それら「おサイフケータイ」のサービスをまとめるポータルアプリです。
それぞれのサービスでイベントやキャンペーンがあった場合の紹介や
おサイフケータイアプリからSuicaや楽天Edyなど使い始めたいサービスを選ぶことも出来ます。
残高参照
おサイフケータイアプリでICカードの残高チェックができます。
例えば通常のICカードタイプのSuicaの残高が知りたい時は、FeliCaの位置にカードをかざすと、
残高が表示されます。
ロック
基本的に、それぞれのおサイフケータイサービスにはロック機能はありません。
おサイフケータイは、スマートフォンの画面が開いてなくても使用できてしまいます。
もしもスマートフォンから離れる場面があり、誰かに使われる心配があるなら、
おサイフケータイアプリのロック機能を使用しましょう。
アプリ画面の右上にロック機能のアイコンがあります。
このロック機能は個別のサービスだけをロックすることは出来ません、
すべての「おサイフケータイサービス」をロックして、決済サービスなど「おサイフケータイ」の機能を無効にします。
pixel3a おサイフケータイ 使えない
日本版Pixel3aですか?
購入したPixel3aは日本版pixel3aでしょうか?FeliCaチップは日本版のpixel3aにのみ入っています。
日本版以外の海外版pixel3aにFeliCaチップは入っていません。
なので海外版pixel3aを購入した場合は、
おサイフケータイのサービスは使用できません。
Pixel3aでおサイフケータイを使用したい場合は、
日本版のpixel3aを購入してください。
キャリア以外にgoogleストアでも購入できます。
NFC の設定
もしかしたら端末を購入した初期設定の状態では、非接触のデータ交換をする
NFCの設定がOFFなのかもしれません。
設定を変更しましょう。
AndroidOSの設定から
「接続済みのデバイス」を選びます。
「接続の設定」を選びます。
「NFC
デバイスが他のデバイスと接触したときのデータ交換を許可する」
を ON にします。
これで使うことが出来ます。
google Pay
google Pay は Googleが NFCの無線通信技術を使った非接触型決済サービスです。
通常の使用では「おサイフケータイ」とそれほど変わるものではないですが、
いくつかのクレジットカードを登録して一元管理して使いたいサービスを選べる
とかが違う点でしょうか。
この店はID、この店はQUICPayとか。
おそらく一番の違いは、海外で使える事かもしれません。
おサイフケータイはあくまでも日本国内限定のサービスなので、
海外旅行や海外出張では使えません。
その点Google Payは国際サービスのため、海外で使うことが出来ます。
旅行先で現金を持たずにスマートフォンだけで街歩きなんかができるかも。
google Pay の設定
おサイフケータイにもある同じ電子マネーサービスがGoogle Payでも登録できます。
google Payアプリの
「追加して利用開始」を開くと
「Suica」
「nanaco」
「楽天Edy」
「WAON」
がプリセットされています。
このリストから使用したいサービスをチェックして下にある「同意する」を押して、
アプリごとに必要事項を登録すると使用できます。
筆者のSuicaはgooglePayではなくSuicaアプリで使用しているため
「既存のSuicaを有効にします」と出ます。
WAONは登録リストにありますが、筆者はすでにJALのマイレージサービスと連携している
「JMB WAON」を使っているので登録できません。
「おサイフケータイ」と「Google Pay」のサービスに違いはある
普段の使用で困ることはそんなに無いと思いますが
調べてみると、それぞれ出来ることに結構違いが見られました。
例えばJR東日本の公式ページにある、モバイルSuicaとGoogle Payの比較表を見ると
Google PayのSuicaではグリーン券の購入やエクスプレス予約が出来なかったり
逆におサイフケータイのモバイルSuicaは、Viewカード以外のクレジットカードは
年会費が必要だったりと、割とサービスに違いがありますね。
WAONの比較表
使い勝手の点で多少違いがあるようです。
Google Payでポイントチャージや残高限度額変更などの手続きをする場合は、
WAONの端末でしなければならないみたいですね。
nanacoの比較表
Google Payの機能制限が目立ちますね。
手続き関係はほぼ店頭レジに行く必要があるようです。
楽天Edyの比較
楽天Edyは比較表が無いようですが、よくある質問の形式で確認出来ます。
楽天EdyもGoogle Payの機能制限があるみたいですね。
ちなみに楽天はクレジットカード「楽天カード」を登録すると「QUICPay」が使えます。
結局それぞれのサービスの専用アプリをインストールして併用しないとフルの機能が使えないようですね。
google pay クレジットカード登録
google Payアプリの
「追加して利用開始」を開くと
始めてgoogle Payを立ち上げた場合、プリセットされたサービスのアイコンの下に
「クレジットカード/デビットカード/プリペイドカード」
の項目が表示されます。
ここを選択して下にある「同意する」からクレジットカードやデビットカード、
そしてプリペイドの登録をします。
カードの選択では
GoogleストアなどGoogleのサービスで使用するために登録した
クレジットカードはすでに登録状態になってます。
他のクレジットカードを使いたい場合は
「新しいカードを追加」
から登録します。
Googleアカウントに保存されているクレジットカードは登録はされていますが、
このままではgoogle Payは使えません。
実際にGooglePayで使用するには、「非接触型決済用に設定」をする必要があります。
また重要な事ですがGoogleのサービスで使用しているクレジットカードが
google Pay に対応していなければgoogle Payは使用できません。
自分が持ってるクレジットカードがGoogle Payに対応してるか確認が必要です。
対応するクレジットカード
登録するクレジットカードによって、使えるサービスが変わります。
楽天カードだとQUICPay、三井住友カードはID になります。
なのでもし楽天カードを登録したら、レジで決済するときに
「QUICPayで」
と言って使うことになります。
ここで重要なのは、Google Payであっても「QUICPay」と「ID」を使う場合は
「おサイフケータイ」に対応している機種でなければならない。
つまり日本版のPixel3aでなければVisaタッチ以外でGoogle Payは使えないということです。
Visaタッチ決済
Visaタッチは国際規格のNFC(※FeliCaはNFC-F)を使ってデータ交換をしているので、おサイフケータイが対応してる機種でなくても使えます。ただ現在日本国内で、Visaタッチに対応している店がどれほどあるかと言われると、通常使用するには難しいと思います。
海外に行かれる方は、使ってみるのも良いのではないでしょうか?
現金を持ち歩くのも危険ですし、カードもスキミングされる危険性もあるし、
Visaタッチの対応端末がある店舗では積極的に使ってみるのも良いと思います。
まとめ
割と違いはあるなと感じました。JR東日本のGoogle Pay公式ページにも「モバイルSuicaと併用で更に便利」
と書かれていますから片方だけにしか無い機能サービスがあるのは前提で、
お互いを補完して使うことを推奨してるのでしょうか。
旅行や仕事で海外に行ってタッチ決済を使用したい場合、日本以外FeliCaは対応してないので使えません。
当然SuicaもnanacoもWAONも無いのでその時点で海外では使えません。
なので海外でタッチ決済を使いたい場合、そしてVISAタッチ決済に対応したクレジットカードを持っている場合はGoogle Payを使用するのが良いのではないでしょうか。
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