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Googleスプレッドシートで通貨換算 USドルから円へ|数式で為替レートを取得する

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海外から品物を買付けするなどの仕事はもちろん、個人で国外のネットショッピングサイトから品物を購入する場合や、単純に海外旅行の予算決めなどで、海外の価格を日本円に換算したい場合があると思います。


Google検索や通貨換算サービスを使えば、通貨を他の通貨に変換する事は簡単にできますが、調べたい価格値を一々換算するのは面倒ですし、刻々と変わる為替レートの変動にも対応できません。

Googleスプレッドシートでは、為替レートを取得できる関数があり、それを利用すれば指定した通貨間の換算が簡単に行なえます。

この記事では、Googleスプレッドシートで現在の為替レートを取得して、通貨換算する方法を紹介します。


Googleスプレッドシートで通貨換算 USドル($)から円(¥)へ

USドルを日本円に換算するのは簡単な計算で導き出せます。

=USドルの値 * ドル円の為替レート 

USドルの値 に ドル円の為替レート を乗算するだけ。

ドル円為替レート 108.924で、30USドルは日本円で3267円72銭と分かります。

USドルを日本円に換算


ここで問題になるのは、為替レートです。

為替レートの値はGoogle検索など様々方法で簡単に取得できますが、一々検索するのは面倒ですし、刻々と変わる値である為替レートを固定値にするのは、あまりよろしくありません。

もちろん為替レートの設定値を決めて事業計画を作成するなどの場合はその限りではありませんが、それでも為替レートの変動を無視する事はできません。

では、Googleスプレッドシートで、為替レートを取得するにはどの様にすれば良いのでしょう。

Googleスプレッドシートで為替レートを取得する

Googleスプレッドシートには、為替レートの値を取得できるGoogle独自関数 GOOGLEFINANCE() があります。

GOOGLEFINANCE(銘柄, [属性], [開始日], [終了日|日数], [間隔])

主に株価を取得する為の関数ですが、投資信託、そして為替の値も取得することが出来ます。


GOOGLEFINANCEの使い方は簡単。

第一引数[銘柄]の箇所に取引コード(例:NASDAQ)と銘柄コード(例:GOOG)を”NASDAQ:GOOG”の様に設定すれば株価の値が取得できます。

そして、この第一引数[銘柄]の取引コードに”CURRENCY”、銘柄コードの箇所に2つの国際通貨コード(例:”USDJPY”)を設定すると為替レートの値が取得できます。

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY")

二国間の国際通貨コード 米ドル:USD、日本円:JPY を並べて”USDJPY”のように入力します。

米ドル円の為替レートの値が取得できました。この値は、ほぼ2分間隔で自動更新されるので、最新の値を得る為に手動で何かしらの操作をする必要はありません。

米ドル円の為替レートの値が取得



※注意
GOOGLEFINANCE() を使用すると、Googleスプレッドシートの下に次のような注意情報が表示されます。

”株価情報はすべての市場から提供されているわけでなく、また、最大20分の遅延の可能性があります。情報は「現状有姿」で提供されるものであり、取引目的や助言ではなく、情報提供のみを目的として提供されています。”

株価情報に関しての注意ではありますが、為替についても、速報性が必要な為替取引などではなく、あくまでも情報の取得を目的とした使い方が良いと思います。

ドル以外の通貨:国際通貨コード

二国間の国際通貨コードを”USDJPY”のように並べるだけで為替レートが取得できることがわかりましたが、もちろんUSドル、日本円以外の通貨もそれぞれの国際通貨コードを使用すれば、為替レートの値を取得できます。

国際通貨コードは、様々なサイトで調べられます。
>>国別通貨コード一覧 (ISO 4217) – IBANチェッカー


ユーロと円なら”CURRENCY:EURJPY”
オーストラリアドルと円なら”CURRENCY:AUDJPY”
英ポンドと円なら”CURRENCY:GBPJPY”

と入力するだけで現在の為替レートが簡単に取得できます。

ドル以外の通貨

日付を指定して過去の値を取得

GOOGLEFINANCE() は現在の値だけではなく、日付を指定して過去の値を取得する事もできます。

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY","price","2001/1/1")

第2引数の[属性]に“price”若しくは“close”を入力して指定した日付の終値を取得します。第3引数[開始日]に、取得する日付を設定。(日/月/年、又は 年/月/日)

GOOGLEFINANCE()で取得できる過去のデータは”2001/1/1″からです。それ以前のデータは取得できません。

日付を指定

期間を設定して為替のチャートを取得

GOOGLEFINANCE() は期間を設定して複数日の値を取得できます。

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY","close","2011/6/10",30,7)

第3引数に[開始日]、第4引数に[終了日/日数]、第5引数に[間隔]を設定します。

“2011/6/10″から30日間の値を7日間隔で取得しました。

2011/6/10"から30日間の値を7日間隔で取得


取得できた複数日の値を、関数SPARKLINE()のデータとして使用すれば、セル内にミニグラフを作成することが出来ます。

=SPARKLINE(GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY", "price", TODAY()-30, TODAY()))

第3引数[開始日]に当日から30日前、第4引数[終了日/日数]に当日を設定

過去30日間の為替トレンドを線グラフで表示しました。

為替トレンドを線グラフで表示


まとめ:Googleスプレッドシートの関数GOOGLEFINANCEで為替レートを取得

Googleスプレッドシートで現在の為替レートを取得して、通貨換算する方法を紹介しました。

Googleスプレッドシートで為替レートの値を取得するには、Google独自関数 GOOGLEFINANCE() を使用します。

GOOGLEFINANCE(銘柄, [属性], [開始日], [終了日|日数], [間隔])

第一引数[銘柄]の取引コードに”CURRENCY”、銘柄コードの箇所に2つの国際通貨コード(例:”USDJPY”)を設定すると為替レートの値が取得できます

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY")


第2引数の[属性]に“price”若しくは“close”を入力、第3引数[開始日]に取得する日付を設定すれば過去の値を取得できます。

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY","price","2001/1/1")


第3引数に[開始日]、第4引数に[終了日/日数]、第5引数に[間隔]を設定すれば、複数日の値を取得できます。

=GOOGLEFINANCE("CURRENCY:USDJPY","close","2011/6/10",30,7)


Googleスプレッドシートでは簡単な数式を入力するだけで、瞬時に現在の為替レートに合わせた通貨換算ができます。海外から品物を買付する時、海外旅行の予算決めをする時などに是非使ってみてください。








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