ハリウッド映画やビデオゲームなどの制作に使われる3DCGソフトウェア「Autodesk MAYA」
元来プロフェッショナル向けという理由もあり、非常に高価で、とてもじゃありませんがAmazonのカートボタンをクリックする感覚で購入できるような製品ではありません。
■Autodesk MAYAの2021年度価格
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
価格 | 36,300円(税込) | 286,000円(税込) | 772,200円(税込) |
この価格では、将来3DCGアーティストを希望する学生は手が出せません。
■教育機関限定ライセンス
開発・販売元のオートデスクには、将来のアーティスト・デザイナー・エンジニアを支援する事を目的として、
学生や教員が無償で利用できる教育機関限定ライセンス
「オートデスクエデュケーションプラン」
があります。
このプランを利用すれば、1年間無償で「MAYA」を含むオートデスク製品とサービスが利用できます。
将来の3DCGアーティストを育てるためにも、活用してほしいプランではありますが、
「教育機関限定」とあるように、利用資格(学生または教員)を満たしていなければ、当然利用できません。
そこで本記事では教育機関限定ライセンス「オートデスクエデュケーションプラン」の利用条件に関する次の項目について解説します。
・教育機関限定ライセンス「オートデスクエデュケーションプラン」とは
・利用資格(学生または教員)を証明するには
・MAYA学生版の利用資格のある組織とは
また後半は、利用資格のない組織(教育機関以外)又は個人が利用できるオプションプランについても紹介しているので、最後まで目を通してもらえたらと思います。
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オートデスクエデュケーションプランとは
「オートデスクエデュケーションプラン」とは、学生や教員が利用できる教育機関限定のライセンスです。
利用資格(学生または教員)であれば、1年間無償でオートデスク製品とサービスにアクセス可能で、
利用資格を満たしてる間は更新して継続利用できます。
学生および教員の利用資格
「オートデスクエデュケーションプラン」を利用するには、当然ですが利用資格を満たしている必要があります。
利用資格の対象は、認定政府機関によって認定された
「認定教育機関」
に在籍する学生または教員です。
そして、「オートデスクエデュケーションプラン」を利用する際には、
利用資格の認証手続きを行う必要がありますが、
その際、「認定教育機関」に在学、在職していることを証明する書類の提出を求められることがあります。
MAYA学生版の利用資格の確認
「オートデスクエデュケーションプラン」の利用資格を確認するには
1) Autodesk公式
に移動
2)メニューの [サポート] > [教育向けのサポート] をクリック。「エデュケーションプラン」のページにアクセスします。
3)[サインイン]をクリックし、電子メールアドレスとパスワードを入力します。
4)ドロップダウン リストから、在学中の学校を選択します。
もし、在学中の学校がリストにない場合は、[学校が見つかりませんか?]をクリックして、フォームに入力します。
※確認には 7 日以上かかることがあります。
自宅学習者の場合は、フィールドに「ホーム」と入力し、ドロップダウン リストから[ホーム スクール(すべて)]を選択します。
5)すべての情報をもう一度確認します。
所属機関:[高等学校/中学校]・[大学/短大、専門学校]
に適したセグメントを選択していることを確認します。
間違った種類を選択すると、リストから学校を選択することが出来ないので注意してください。
6)[確認]をクリックします
セグメントの種類を間違って選択した場合は、オートデスク エデュケーション サポートに連絡してください。
資格を証明する追加書類
資格を証明する追加書類の提出を求められる場合があります。
書類は、 2 週間以内にアップロードする必要があり、認証プロセスには、数日かかることがあります。
■提出書類に含まれている必要がある項目
・氏名(学校の入学時と同じ名前にする必要があります)
・教育機関の正式名称
・現在の学期内の日付
■資格証明に必要な項目が含まれる書類の例
・教育機関からの公式書簡
・登録書・授業料領収書
・学生 ID または教員 ID (写真は必須ではありません)
・成績証明書
・学校の Web サイトに掲載されている教職員リスト
資格が確認されると、Education Communityへの歓迎を促す確認メールが送信されます。
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MAYA学生版の利用資格のある組織
「オートデスクエデュケーションプラン」を利用するには、「認定教育機関」に在学、在職している必要があります。
「認定教育機関」とは、在籍する学生の指導を主な目的とした、認定政府機関によって認定され組織をいいます。
資格のある教育機関
「認定教育機関」には、次を含むすべての認可された公的機関または個人学校が含まれます。
・中学校および高校
・短期大学
・大学、専門学校
・政府から認められている住宅学校教育制度(もしくは認可された教育制度の代替手段として地域の教育機関によって明確に認められている制度)
MAYA学生版の利用資格のない組織
次の組織は、「認定教育機関」に含まれません。
・非承認教育機関
・トレーニング センター
・教会、病院、医療機関、一般図書館
・調査研究所
・再トレーニングプログラム(政府出資またはその他の離職者向けの再トレーニングプログラムを含む)
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MAYA学生版の利用資格のない組織のオプション
オートデスクは、トレーニング、認定試験の準備、施設管理、調査、慈善事業などの活動に従事する組織など
「認定教育機関」に含まれない組織に対して、代替オプションを提供しています。
・エンドユーザ用トレーニング
・メンバーシップ組織、技能組合
・研究
・非営利団体
エンドユーザ用トレーニング
■商用利用の顧客向けトレーニングコース
トレーニングビジネスをサポートするオートデスク認定トレーニングセンター(ATC)が提供するサービス。
ATCでトレーニングを受け、包括的なラーニングエクスペリエンスを提供したり、
製品を使いこなすのをサポートしたり、テストを受けたり、オートデスク製品ユーザの認定を受けたりすることを目的としたコース。
※自身が所属する組織が、オートデスク認定トレーニングセンター(ATC)プログラムに参加する資格を持つ場合があります。
■学生および教員向けのトレーニング
認定アカデミックパートナー(AAP)が提供する、教育市場向けのトレーニングサービス。
AAPは、オートデスク製品を使用する教育機関の顧客に対して、学習コースやトレーニングコース、
教育者および学生向けのサポート、教育開発、コースの採用、認定、その他のサービスを提供します。
オートデスクエデュケーションプランの詳細
「オートデスクエデュケーションプラン」の詳細はオートデスク公式HPで確認できます。
オートデスク公式HPに移動後、メニューから サポート > 教育向けのサポート をクリック
このページでは、オートデスクの教育サポートに関する取り組みを知ることができます。
また、「学生と教育者向けのエデュケーション プランに関するよくある質問(FAQ)」で、エデュケーションプランの資格対象やサービス内容などの詳細が確認できます。
>> Autodesk公式
MAYA学生版の利用資格を満たしてない場合は「30日無料体験」の活用
「オートデスクエデュケーションプラン」の利用資格を満たしてない場合は、まず「30日無料体験」を試用してみてはいかがでしょうか。
「体験版」とはいえ、製品自体は正規版と全く同じなので、「MAYA」を含むオートデスク製品の機能やサービスを、30日間じっくり確認できます。
安価で購入しやすい「MAYA LT」
【重要】
「MAYA LT」は、2022年12月6日で販売を終了しました。
「30日無料体験」終了後も、継続して「MAYA」を使いたい場合は、
オートデスク公式サイトでライセンス購入の手続きを行い、
「MAYA」にサインインするだけで、再ダウンロードする必要もなく継続して使用することができます。
継続するにしても、すこしでも予算を抑えたい場合は、
「MAYA」からレンダリング機能などが省かれ、価格も大分低く抑えられた「MAYA LT」がオススメです。
1年ライセンスで比較すると、
「MAYA」が272,800円/年(税込)
対して
「MAYA LT」は、40,700円/年(税込)
約7分の1の価格で購入できます。
モデリングやアニメーションなどの基本機能は「MAYA」と同じなので、
コストパフォーマンスが非常に高く、インディーズゲーム開発者に人気の製品です。
■Autodesk MAYA LT の2021年度価格
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
価格 | 5,500円(税込) | 42,900円(税込) | 115,500円(税込) |
デジタルコンテンツ制作スクールのMAYA学生版
今回の記事とは少し趣旨はズレますが、学生版の利用だけにフォーカスすると、デジタルコンテンツ制作スクールに入学する事でも学生版の利用は可能になります。
1994年の創設からクリエイティブ業界に9万人以上の卒業生を輩出してきた
デジタルハリウッド大学
そのデジタルハリウッド大学が、長年培ってきた教育ノウハウとデジタルコンテンツ業界とのつながりを活かし、最新かつ実践的なカリキュラムを提供するのが
デジハリ・オンラインスクール
「デジハリ・オンラインスクール」は、デジタルハリウッドの授業を、完全オンラインで学べる、Web、CG、映像、プログラミングが学べるスクールです。
>> デジハリ・オンラインスクール
学生・社会人問わず、受講生になるとデジハリ・オンラインスクールの学生としての資格が得られるので、学生版MAYAのダウンロードが可能になります。
当然ですが受講料が必要なので “MAYAを無料・安価で使う” 事が目的の場合は選択肢から外れるでしょう。
しかし、1からMAYAを学びたい、そして将来的には3DCG・映像クリエイターを目指したい、そのような目的なら卒業後のキャリアサポートもしてくれるデジハリ・オンラインスクールは、選択肢の一つとしては外せません。
■3DCGクリエイター講座 [Maya]で習得できるスキル
・MAYAの基本操作
・モデリング基礎
・マテリアル基礎
・アニメーション基礎
・エフェクト基礎
・CG・映像制作概論
・テクスチャ加工
・After Effects合成
・3DCG業界の就職・転職ノウハウ
デジハリ・オンラインスクール 3DCGソフト[MAYA]が学べる講座の詳細 >>3DCGクリエイター講座 [Maya]
3DCGソフト[MAYA]に加え映像編集・VFXもマスターできる講座の詳細 >> 3DCG・映像クリエイター講座
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まとめ
学生や教員が「MAYA」を無料で利用できる教育機関限定ライセンス
「オートデスクエデュケーションプラン」の利用条件を解説しました。
「オートデスクエデュケーションプラン」を利用するには、認定政府機関によって認定された
「認定教育機関」に在学、在職している必要があります。
利用資格の確認の際、資格を証明するため
・氏名(学校の入学時と同じ名前にする必要があります)
・教育機関の正式名称
・現在の学期内の日付
の項目が含まれている書類の提出を求められる場合があります。
オートデスク認定トレーニングセンター(ATC)プログラムに参加する資格を持つ組織に所属している場合は、
「認定教育機関」に在学、在職していなくても、サービスの提供を受けられるかもしれませんが、殆どの人は該当しません。
なので「オートデスクエデュケーションプラン」の利用条件を満たしてない場合は、
まず「30日無料体験」を試用してみてはどうでしょう。
30日間しっかり使ってみて、あらためて「MAYA」の購入が投資に見合う価格なのかを検討し、
結果、見合うと判断したらライセンスの購入手続きをするのが良いのではないでしょうか。
「Autodesk Mudbox」」3Dデジタルペインティング & スカルプティングソフトウェア |
2005年度版、映画「キングコング」の制作に使用され名を広めたスカルプティング・ペインティングツール。 競合する「Zbrash」に比べて圧倒的な安さは特質すべきポイント。今後3DCG制作でキャラクター、背景、分野関係無くスカルプティング技術が必須になるのは確実で、機能と価格のバランスを考慮すると、最初に導入するソフトウェアの候補になるでしょう。 |
価格:14,300円/年(税込) |
>>Autodesk Mudbox の詳細/購入はコチラから |
Adobeのプラチナパートナーに認定されているデジタルハリウッドのオンラインCGスクール「デジハリONLINE」が提供する「Adobeマスター講座」。
基礎動画教材とAdobe creative cloudの一年版ライセンスがセットになった、コスパ最強のパッケージプランです。
学習ノルマは一切ありません。AdobeCCだけを目的に契約してもOK!
>> デジハリONLINE「Adobeマスター講座」
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