ハリウッド映画やビデオゲームなどの業界で広く使われている3DCGツールのAutodesk「MAYA」
元々プロフェッショナル向け製品という事も有り非常に高価
なので、個人では中々手を出しにくい、というかそもそも購入すら念頭に無い人が殆どだったでしょう。
しかし最近は、Unreal EngineやUnityなど超優秀なゲームエンジンが登場し、
誰でも簡単にスマートフォンのゲームアプリが作れるようになり、自分で3Dのキャラクターや背景をモデリングしたいという需要が増加。
そして、無料・有料問わず、あらゆる3DCGツールに注目が集まっている状況です。
その中でも「MAYA」は、ハリウッドの有名作品や人気ビデオゲームの制作に使用されている事から、
「使ってみたい」「購入したい」という気持ちはあるものの、やっぱり予算の関係で断念する人が少なく有りません。
Autodesk(オートデスク)も、その需要を見逃す事はなく、より多くの人が購入しやすい製品や、割安のプランのラインナップしています。
この記事では、年々需要の高まる3DCGツール「Autodesk MAYA」を、できるだけ安く、お得に購入する方法を紹介したいと思います。
※本記事で記載する価格は、2021年9月時点のオートデスク公式ストアに掲載されている価格です。
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- MAYAとMAYA LTの価格
-MAYAの価格
-MAYA LTの価格とMAYAとの違い - Autodeskのサブスクリプション契約とは
-「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」のメリットとは? - オートデスク公式ストアのセールで購入
-最近のオートデスク公式ストアで開催されるセールの傾向 - 長期ライセンス契約だと月・年あたりの金額が割安
- 業界別コレクションだと1製品の価格が割安
- MAYAの購入方法
-Autodeskの公式サイトで購入するメリット
-Autodesk販売パートナーで購入するメリット
-Autodesk販売パートナーで購入するデメリット - オートデスク公式ストアでMAYAを購入する手順
-購入するライセンス期間を選択
-Autodeskのアカウントにサインインまたはアカウント作成
-支払い方法や必要項目の入力 - まとめ:「30日無料体験」から始めよう
MAYAとMAYA LTの価格
Autodesk MAYAのラインナップは、フルスペックの「MAYA」と、ゲーム開発用に機能を特化し価格をおさえた「MAYA LT」があります。
■MAYA製品ラインナップ
・MAYA
・MAYA LT
「MAYA LT」は「MAYA」からレンダリング機能などを省いた製品で、
それによって大幅に価格も安く押さえられている事から、
MAYAでレンダリングする事を想定してないゲーム開発者に人気があります。
MAYAの価格
フルスペックの「MAYA」
あらゆる3DCG作品を制作する機能が備わった、
プロフェッショナルの間で最も使用されているDCCツール(Digital content Creation Tool)の一つ。
国内外の映画やドラマ作品、人気ビデオゲームの制作スタジオで使用されています。
MAYA単体を購入するだけで、ArnoldやBifrost などの高度なプラグインも使用可能。
※分散レンダリングをする場合は5本ライセンスのArnoldを購入する必要があります。
※「Media & Entertainment Collection」には、5本のArnoldライセンスが含まれています。
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
価格 | 36,300円(税込) | 286,000円(税込) | 772,200円(税込) |
MAYA LTの価格とMAYAとの違い
「MAYA」のモデリングやアニメーションの機能はそのままに、レンダリング機能などを省いた簡易版。
機能が省かれている事に伴い、価格も大分低く抑えられていて、例えば1年ライセンスで比較すると、
「MAYA」が272,800円/年(税込)
対して
「MAYA LT」は、40,700円/年(税込)
約7分の1の価格で購入できます。
ただ、簡易版と言っても、基本的に機能はフルスペックの「MAYA」そのもので、
むしろ、ゲーム開発用に機能が追加され、ゲームエンジンのUnityやUnreal Engineに直接アセットを出力できる「書き出しがツール」が搭載されています。
使用目的がゲーム開発で、物理演算や描画はゲームエンジンで行うなら、「MAYA LT」で十分ではないでしょうか。
ちなみに大人気インディーズゲーム「Overcooked(オーバークック)」は「MAYA LT」で開発されたようです。
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
価格 | 5,500円(税込) | 42,900円(税込) | 115,500円(税込) |
【重要】
「MAYA LT」は、2022年12月6日で販売終了します。購入を検討している方はお急ぎください。
※既に3年サブスクリプションは終了しました。
Autodeskのサブスクリプション契約とは
MAYAを含むAutodesk製品を利用するにはサブスクリプションライセンス契約が必要です。
また、Autodeskのサブスクリプションは、「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」を採用。
これは、安全性と運用の自由度が高いライセンス形態です。
「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」のメリットとは?
・シリアル番号によるアクティベーション作業がなくなり、ユーザの AUTODESK ID にかかる製品使用権の有無をサインインにより認証し、製品アクセスが可能になりました。
・シリアル番号による製品アクティベーションと、指名ユーザ認証の 2 段階のステップから、ユーザ認証(AUTODESK ID でサインイン)のみで製品へアクセスでき、どこからでもデバイスを選ばず、容易にソフトウェアを使用できるようになります。
・ シリアル番号によるアクティベーション作業がなくなることで、製品立ち上げにかかるエラーが減少します。
・ シリアル番号が不要となり管理に時間を費やす必要がなくなります。
・ ユーザ管理、製品の割当てが直観的に操作でき、保有ライセンスを有効活用できるようになります。
以前までのライセンスは、インストールするPC自体に紐づけられていた為、PCを変更する場合は、一旦シリアル番号をAutodeskのサーバーに移し、移動先のPCにMAYAをインストール後に再びアクティベーション作業をする必要がありました。また、その際に認証がスムーズにいかず時間を浪費していました。
それが、「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」になったことで、AUTODESK ID のサインインだけでOKに。
この変化は作業的にも精神的にも安心できます。
そして、AUTODESK ID のサインインができればデバイスを問わないので(PC自体に紐づけられない)、1ライセンス最大3台のPCにインストールし利用する事ができます。
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オートデスク公式ストアのセールで購入
オートデスク公式ストアでは、不定期でセールが開催され、オートデスク製品がお得に購入できます。
例えば、2018 年 10 月 26 日(金)~ 10 月 31 日(水)に開催された「期間限定 秋の特別セール」では、
AutoCAD、AutoCAD LT、Maya LT、AutoCAD Revit LT Suite
が、最大 25%* OFFで購入できました。
最近のオートデスク公式ストアで開催されるセールの傾向
このオートデスク公式ストアの特別セールは現在も開催され、オートデスク製品の購入を検討している人には貴重な情報ではありますが、
残念ながら「MAYA」を含むエンターテイメント系のソフトウェアは、上記の「期間限定 秋の特別セール」以降、セール対象になってません。
セール対象になるのは、AutoCADシリーズ、FUSION 360
などの、CAD製品ばかりで「MAYA」は疎か「3dsMAX」や「MUDBOX」などもラインナップされません。
MAYAの購入を気長に待てるなら、セールに期待するのも良いですが、
現在購入を予定しているなら、他の方法を検討したほうが良いと思います。
■オートデスク公式ストアのセール情報があればコチラに掲載します。
長期ライセンス契約だと月・年あたりの金額が割安
オートデスクのライセンスは、長期間の契約がお得です。
MAYAのライセンスで比較すると、
1年契約にした場合:1 ヶ月契約と比較して 34% お得
3年契約にした場合:1 ヶ月契約と比較して 41% お得
大型プロジェクトなどで長期に渡って使用するなら、短期契約ではなく長期契約のほうが確実にお得です。
最低でも1年契約、価格改定で将来的に値上がりする事を想定すると、3年契約も視野に入れるべきでしょう。
■MAYAのライセンス期間別の価格
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
価格 | 36,300円(税込) | 286,000円(税込) | 772,200円(税込) |
3年契約の価格772,200円 を3年で割ると、1年257,400円
772,200円 ÷ 3年 = 257,400円
1年契約の286,000円より、年間28,600円もお得です。
業界別コレクションだと1製品の価格が割安
MAYAは、単体で購入する方法以外に、「3dsMAX」「Arnold」「MotionBuilder」「Mudbox」など、他のオートデスク製品をセットにした「Media & Entertainment Collection」でも手に入れられます。
「Media & Entertainment Collection」は、映画、テレビ、ゲームなど、
あらゆるエンターテインメント作品の制作に適したAutodeskのソフトウェアコレクションで、
「長尺作品のレンダリング」、「アニメーションのキャプチャー・編集」など、MAYA単体では補えきれない機能が必要な人向けのセットプランです。
3DCG制作に必要なソフトウェアが複数使えて、単体で購入した場合に比べ年間547,800円もお得です。
購入方法 | それぞれ単体で購入した場合 | Media & Entertainment Collection |
合計価格 | ※年間944,900円/年(税込) | 年間397,100円/年(税込) |
■Media & Entertainment Collectionに含まれるソフトウェア
・Maya(286,000円/年)
・3dsMAX(286,000円/年):3Dモデリング、アニメーション、レンダリングができる総合3DCGソフトウェア
・Arnold(1本 60,500円/年 ):5本のArnoldライセンスでレンダリング時間を短縮
・MotionBuilder(297,000円/年):キャラクターアニメーションのキャプチャー・編集・再生
・Mudbox(15,400円/年):3Dデジタルペイント・スカルプトソフトウェア
・Autodesk Rendering:高品質フォトリアリスティックを実現する高速クラウドレンダリング
・ReCap Pro:写真やレーザースキャンデータから3Dモデルを作成できる、3Dスキャンソフトウェア
MAYAの購入方法
MAYAのサブスクリプションライセンスを購入するには
Autodesk公式サイト 又は Autodesk公認販売パートナー
どちらか一方で申し込み及び手続きする必要があります。
Autodeskの公式サイトで購入するメリット
Autodesk公認販売店との違いは、契約の期間に「1年契約」の他「月額契約」そして「3年契約」もある事。
1 年契約を3年継続するより、3年契約の方が断然お得。
■購入後すぐにダウンロードして使用できる
Autodesk公式サイトであれば、24時間365日いつでも購入手続き可能で、即ダウンロード・インストール、ソフトウェアを使用する事ができます。
Autodesk販売パートナーで購入するメリット
MAYAを認定販売店で購入するメリットは、販売店独自のセミナーやコンテンツ、サポートが利用できる事。
チーム・組織や法人でMAYAを購入する場合は、細かなサポートが受けられ、他社製品の相談もできる販売店で購入するのが良いでしょう。
Autodesk販売パートナーで購入するデメリット
認定販売店で購入するデメリットは、Autodeskと購入者の間に別の手続きが挟まれること。
更新手続きを例にすると、Autodesk公式サイトで購入したライセンスであれば、Autodesk Accountにログインし数回クリックするだけで手続きが完了しますが、認定販売店で購入すると、メールを介して見積書のやり取り(電子印鑑を捺印して返送したり)をする必要があり正直面倒。
オートデスク公式ストアでMAYAを購入する手順
Autodesk公式サイトでMAYAを購入する方法を順を追って説明します。
前の項目で紹介したように、Autodesk公式での手続きはとても簡単、数ステップ、数分で完了します。
1.購入するライセンス期間を選択
2.Autodeskのアカウントにサインインまたはアカウント作成
3.支払い方法や必要項目の入力
購入するライセンス期間を選択
Autodesk公式サイトのMAYAのページに移動し、「価格オプションを見る」または右上の「購入」ボタンをクリック。
ボタンをクリックすると、ライセンス期間が表示されるので、「1ヶ月ごとのお支払い」「1年ごとのお支払い」「3年ごとのお支払い」から1つ選択、「カートに追加」をクリックして次に進みます。
Autodeskのアカウントにサインインまたはアカウント作成
既にAutodeskのアカウントがある方はサインイン、まだ持ってない方は作成します。
支払い方法や必要項目の入力
支払い方法の選択と、法人または個人での購入チェック、そして住所など必要項目を入力し手続きを進めます。
支払いは下記の方法が利用できます。
・クレジットカード:VISA ・ MasterCard ・ American Express ・ JCB
・PayPal
・銀行振込
・コンビニ決済
まとめ:「30日無料体験」から始めよう
ここまでMAYAをできるだけお得に購入する方法を紹介してきました。
・ゲーム開発に最適化したMAYA LT
・オートデスク公式ストアの特別セール
・長期ライセンス契約
・業界別コレクション「Media & Entertainment Collection」
Unreal Engine等のゲームエンジンと併用なら「MAYA LT」がオススメ
アニメーション、リギング、モデリング、ライティングなどMAYAの基本機能が使えて、ゲーム開発用の機能も追加されている。
そして価格が「MAYA」の約7分の1と、コストパフォーマンスも非常に高い。
MAYA初心者にとっても、購入しやすいのではないでしょうか。
とは言え、いきなり購入するのは躊躇してしまいますよね。
Autodesk公式サイトには、30日間無料で使える「無償体験版」があります。
ダウンロードして直ぐに試用できるので、購入前に実際に動かして自身のPCスペックや操作性を確認し、購入するか検討するのが良いでしょう。
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