AdobeMAX2021ではPhotoshopのメジャーアップデート「Photoshop 2022」が発表されました。
昨年のAdobeMAX2021で発表され話題を呼んだ「ニューラルフィルター」に、新たなフィルターが追加。
中でも季節や時間帯、シーンの環境まで変えてしまう「風景ミキサー」には驚かされました。
そんなAdobeのAI機械学習「Adobe Sensei」を利用した強力な画像編集ツール「ニューラルフィルター」ですが、既に実装されているフィルターも未だベータ版のものも多く、今回リリースされた3つの新しいフィルターもベータ版です。
そして、使用者からのフィードバックを反映し、より精度の高いツールへと改善されています。
今回のメジャーアップデートPhotoshop2022では、昨年リリースされた「ニューラルフィルター」の幾つかがアップデートされ、より完成度が高くなりました。
そこで本記事では、アップデートされた「ニューラルフィルター」の、これまでのバージョンとの違いを比較してみたいと思います。
|
より自然なボカシになった「深度ぼかし」
「深度ぼかし」には新しい機械学習モデルが導入され、背景のぼかしがより自然になり、被写体に焦点をあわせられます。
「ぼかし」自体も改善され、ぼかしに粒状感を加える事により、より自然なボケ味を演出できるようになりました。
■Photoshop 2022の「深度ぼかし」
Photoshop 2021の「深度ぼかし」では、背景が単純に “ぼけた” だけで表現としてあまり魅力的でありませんでした。
Photoshop 2022でアップデートされた「深度ぼかし」を適用した画像の背景のボケを見ると確かに粒状感がありますね。不自然さが減り現実的な表現に近づいたでしょうか。
|
画面全体に作用する様になった「スーパーズーム」
今回のアップデートにより、「スーパーズーム」は画像全体に作用するようになりました。
「新しいドキュメント」として出力すれば、プレビューウィンドウのズームされた領域だけでなく、すべての場所にズームされた結果が適用されます。
進行状況インジケーターを追加されたのは、地味ですが良い改善だと思います。
■Photoshop 2022の「スーパーズーム」
Photoshop 2021の「スーパーズーム」では、ズームした範囲しか出力されませんでした。
Photoshop 2022の「スーパーズーム」も基本的な操作事態は今までと同じですが、出力の項目を「新しいドキュメント」にして保存すると、画面全体を拡大つまりアップスケーリングしたドキュメントが出力できます。
少し前にCamera RAWに「スーパー解像度」が追加され、脅威のアップサンプリング技術が話題になりました。
早くPhotoshopに実装すれば良いのに、と思っていたところ、今回のアップデートでPhotoshop に同梱されているCamera RAWプラグインに更新。
PhotoshopでCamera RAW フィルターを起動すると、以前まであった「強化」がメニューから消えているので、おそらくこの「スーパー解像度」がニューラルフィルターに昇格した。そんな感じでしょうか。
使いたくてもサイズが小さい為に使えなかった画像も、これがあれば使い所を増やせそう。
フィルター > Camera RAWフィルター をクリックし、Camera RAW を起動
画像上で右クリックメニューを表示すると、「スーパー解像度」が使えた「強化」がありません。
|
名画の再現性がより高くなった「スタイルの適用」
「スタイルの適用」が、より絵画的で芸術的な効果を発揮、名画のスタイル再現性がより高くなりました。
ピカソやゴッホ、北斎など巨匠たちのスタイルに特化したモデルをAIで再学習。
プリセットの「アーティストスタイル」を使用した場合の結果が、劇的に改善されてます。
■Photoshop 2022の「スタイルの適用」
あくまでも「〇〇っぽい」どまりという感じだった「スタイルの適用」が改善され、より各巨匠たちのスタイルの再現性が高まりました。
左)元画像、中)北斎スタイル、右)ゴッホスタイル
こちらがアップデート前の北斎スタイルとゴッホスタイル。
アップデート後もプリセットの「画像スタイル」でこのスタイル効果が選べます。
|
[PR]しっかり食べて痩せる!完全個室パーソナルジムWELBEX(ウェルベックス)新規入会
より自然な色で表現できる様になった「カラー化」
「カラー化」は、蔵に眠っていたような、古いモノクロ写真の色を再現し、現代に蘇らせてくれる便利なフィルターです。
昨年リリースされたニューラルフィルターの中でも「カラー化」は今回のAdobeMAXのタイミング以外に何度もアップデートを行っているので、よほど需要が高い機能なのでしょう。
今回のアップデートでは、より鮮やかで自然な色で表現されるよう改善されました。
■Photoshop 2022の「カラー化」
なんとなく色が付いた感じだったリリース初期のバージョンから、より鮮明に色が表現される様になりました。
左)元画像、右)「カラー化」を適用した画像
こちらがアップデート前の適用結果。これを見るとだいぶ改善されたのがわかります。
|
|
BTOパソコンの草分け的ブランドFRONTIER(フロンティア) 3DCG/動画編集/ゲーム用途に合わせてCPUやGPUなどパーツを自由に選べてコスパにもこだわる方にオススメ。 |
|
|
|
|
|