AdobeMAX2021ではPhotoshopのメジャーアップデート「Photoshop 2022」が発表されました。
AdobeのAI機械学習「Adobe Sensei」を利用した強力な画像編集ツール「ニューラルフィルター」に3つの新たなフィルターが追加されました。
・風景写真の季節や時間帯まで変えてしまうフィルター「風景ミキサー」
・合成する要素の色とトーンを別のレイヤーに合わせてくれる「調和」
そして、この記事で紹介する「カラーの適用」
「カラーの適用」は、ある画像のカラーパレットを別の画像に簡単に適用することができるフィルターです。
参考にしたい映画や写真と同じような色やトーンを実現したい場合は、このフィルターが役立つでしょう。
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「カラーの適用」で参照画像の色を編集中の画像に転送する
ニューラルフィルター「カラーの適用」は、参照画像の色を編集中の画像に転送し、色調を適用してくれます。
メニューバーの フィルター > ニューラルフィルター をクリックし、ニューラルフィルターのパネルメニューを表示。
ニューラルフィルターのリストから「カラーの適用」を選択します。
※まだ使用してない場合は追加ダウンロードをします。
「カラーの適用」のプリセットで色調を変更
プリセットの参照画像を選択すると、選んだ画像の色調が編集中の画像に適用されます。
■花の写真にカラフルなプリセット画像を適用
左)元画像、 右)プリセットの参照画像
「カラーの適用」を実行した結果
■セピア調のノスタルジックな雰囲気に変更
左)元画像、 右)プリセットの参照画像
「カラーの適用」を実行した結果
「カラーの適用」はあくまで参照画像に使われてる「色」を転送してるだけなので、画がガラッと変わるわけではありません。
もし季節や時間帯など、シーンの状況まで変化させたい場合は、共にリリースされた「風景ミキサー」を使うのが良いでしょう。
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カスタムで参考にしたい画像の色調に近づける
参照できる画像はプリセットの他に、カスタムでPhotoshopに取り込んだ他のドキュメント画像、もしくはPC内の画像ファイル(png, jpg, jpeg)からも選べます。
例えば作成する作品の色調を、参考にする映画や写真の雰囲気にしたい場合に、カスタムの参照画像にその映画や写真の画像を適用すれば、一瞬にして色調を近づけることができます。
少女が写っている画像に、参照として怪しいダークな雰囲気の画像を選んで「カラーの適用」を実行
左)元画像、 右)カスタムで選んだ参照画像
「カラーの適用」を実行した結果。
怪しい雰囲気に変わったでしょうか。
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まとめ:目指す画像の色調に近づけたいなら
Photoshop2022に実装された新たなニューラルフィルター「カラーの適用」を紹介しました。
とても簡単な手順で参考画像の雰囲気に近づけて、尚且制作の時間短縮にもなる便利なフィルターです。
ただ、正直言って使いどころと使いにくさ、適用結果への???は否めないかなとも感じます。
この「カラーの適用」を含め、今回のAdobeMAXでリリースされた3つの新しいフィルターは、すべてベータ版です。
なので、ある画像では非常によい結果だったとしても、他の画像ではあまりよい結果にならない事も想定した状態でリリースされてます。
Adobeはニューラルフィルターに、「ベータ版」フィルターの概念を導入し、新しいフィードバックツールも用意。
これらの新しいフィルターについても、実際に使用したうえでのフィードバックを受けて、反映し改善するとのことなので、積極的にフィードバックをしてみてはどうでしょう。
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