PhotoshopのTips記事で需要が高さで常に上位に位置する人気のテクニックと言えば
「毛髪の選択方法」
写真内の人物を囲んで綺麗に選択したいけど、細く散らばる髪の毛を一本一本手動で囲むなんて事は、どんなに時間があっても現実的じゃない。
そこで、世界中のPhotoshopの使い手が、あらゆるテクニックを駆使して毛髪を選択する方法を編み出します。
作業として “人物を綺麗に選択する” ことの需要はとても高いのに、実現するのには手間と時間がかかり困難です。
そこに「毛髪を綺麗に選択できる効率的なテクニック」が公開されたら当然人気になります。
1つ公開されたら別の方法が公開され、そして更に別のもっと効率的な方法が公開され、 と益々価値在る情報として需要が高くなるのですが。。
しかし
もしかしたら今後「毛髪の選択方法」のテクニックに情報価値は無くなってしまうかもしれません。
AdobeのAI「Adobe Sensei」の強力な画像解析能力を使って実現される機能
「被写体を選択」
この記事ではPhotoshopのテクニックで需要が高い「毛髪の選択方法」をワンクリックで実現できてしまう「被写体を選択」の使い方を紹介したいと思います。
「Adobe Sensei」を使った選択機能
Adobe社が誇る人工知能(AI)「Adobe Sensei」が、Photoshopを始めとするAdobe製品で活用される様になると、それまで考えられなかった魔法のような機能が搭載され始めました。
オブジェクト選択ツール
オブジェクト選択ツールは画像内の選択したいオブジェクトを矩形選択で指定するだけで、正確にオブジェクトを選択してくれます。
「オブジェクト選択ツール」を選択します。
画像内の選択したいオブジェクトを矩形選択で囲みます。
オブジェクトの輪郭を認識して選択されました。
コンテンツに応じた塗りつぶし
画像内の不要なオブジェクトや人物などを、簡単な操作で消すことが出来ます。
赤いバンダナを巻いた人物を「なげなわツール」で囲みました。
「コンテンツに応じた塗りつぶし..」を選択して実行
舞台上から赤いバンダナの人物が消えました。
「被写体を選択」で画像内の人物を選択
- オブジェクト選択ツール
- コンテンツに応じた塗りつぶし
と同様に「被写体を選択」も「Adobe Sensei」のAI技術を駆使した機能です。
2020 年 6 月にリリースされた Photoshop 21.2 では人物写真の選択を向上させる最適化が施され、髪の毛の周囲の処理が大幅に改善されました。
コンテンツに応じて新しいカスタムアルゴリズムが適用される
Photoshop 21.2 から、「被写体を選択」はコンテンツに応じた機能になり、人物が画像内に存在することを検出すると、新しいカスタムアルゴリズムが適用されるようになりました。
新しいカスタムアルゴリズムでは、髪の毛の周囲の処理が大幅に改善され、より高精細に髪の毛を選択できるようになりました。
「被写体を選択」を使って画像内の人物を選択する
この写真の女性を「被写体を選択」で選択します。
左のツールパネルから「オブジェクト選択ツール」を選択します。
すると上部のオプションバーに「被写体の選択」と「選択とマスク」が表示されます。
「被写体の選択」を選択します。
「被写体の選択」をワンクリックしただけで写真に写っている人物を「Adobe Sensei」が検出し女性の輪郭に沿って選択されました。
つづけて人物が選択された状態で「選択とマスク」を選択します。
操作パネルの表示モードから「白黒」を選択します。
「被写体の選択」で実行された選択結果を元に白黒で表示されました。
操作パネルの「エッジをシフト」の値を変えて毛髪の選択加減を調整します。
エッジをシフトの値 : 0 %
エッジをシフトの値 : -50 %
「エッジをシフト」など各値の調整が終了したら、出力先をプルダウンリストから選択します。
「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」選択して、「OK」をクリック。
マスクが付いた新規レイヤーが作成されました。
人物だけを綺麗に抜き出すことに成功しました。
コンテンツ認識を一時的にオフにする
「被写体を選択」を実行しながら、Shift キーを押したままにすると、コンテンツ認識を一時的にオフになります。
人物を検出する新しいカスタムアルゴリズムが適用されないので、人物の輪郭に沿って選択されませんでした。
まとめ:今後Photoshopで”人物の選択”は「被写体を選択」できまり
これまで非常に困難で多くのテクニックが試されてきた「毛髪の選択方法」でしたが、「被写体を選択」ワンクリックで実現できてしまうのは衝撃的です。
「Adobe Sensei」が使われだしてから“今までの苦労は何だったのか”と言いたくなる機能がさまざま発表され、実際にAdobeの製品に搭載されています。
時間と労力が奪われる”作業”を改善してくれる機能は、効率的な制作環境にとっても大歓迎。
将来搭載されるであろう「Adobe Sensei」を駆使した新機能が、どんな魔法を見せてくれるのか非常にたのしみです。
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