2020/3/25 に「Unity Roadmap 2020: Core Engine & Creator Tools」で
- レンダリングとすべてのプレビュー機能の改善
- プレイアブル広告に使える、単一のHTMLファイルを出力可能
- モバイルライフサイクルイベント
- UIElementsのサブセットを提供
と今後のロードマップを発表したUnityの超軽量モード Project Tiny
現在はまだプレビュー版ではありますが、更新バージョンの0.25 preview が公開されました。
公開のタイミングに合わせてUnity公式フォーラムにUnityの”JC-Cimetiere”が 0.25 preview の更新情報を投稿したので内容を確認したいと思います。
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Unity公式フォーラムに投稿された内容
0.25 previewの追加機能
- AndroidとiOSのマルチタッチ
- マウスホイール入力対応
- パーティクルビルボード対応
- レンダリングボーダーの背景色を変更する機能
- unity.physics 0.3.2-preview をサポート
- Android ビルドでのバーストサポート
- DOTSソリューションの新規生成ウィンドウ
- ブラウザでのWebビルドの構築と実行をサポート
- プロファイラとデバッグ情報のためのWebプレーヤー接続サポート
追加された機能について簡単に解説がありました。
・AndroidとiOSのマルチタッチ・マウスホイール入力対応
AndroidとiOSでマルチタッチを有効にし、マウスホイール入力のサポートを追加しました。
・パーティクルビルボード対応
パーティクルシステムでは、ビルボードのサポートを追加しました。
・DOTSソリューションの新規生成ウィンドウ
デバッグなどで必要となるDOTS C#ソリューションの生成・管理方法を専用UIで改善し、DOTS C#ソリューションセクションに詳細を追加しました。今後、このワークフローがより簡単で透明性の高いものになることを期待しています。
・レンダリングボーダーの背景色を変更する機能
レンダリング比が実際のレンダリング面と一致しない場合に追加されるレンダリングボーダーの背景色を制御できるようになりました。デフォルトでは透明ですが、コードで変更することができます(例:DisplayInfo.backgroundBorderColorを変更することでTinyRacing UpdateCarInputs.csで実装されています)
また、固定解像度以上の解像度が必要だと聞いていますが、動的な比率を可能にするための作業が進行中です。
・プロファイラとデバッグ情報のためのWebプレーヤー接続サポート
WebビルドにBuild & Run(Build Configurationのインスペクタから)が使えるようになり、プロファイラも使えるようになりました(同じマシンで、今のところCPUだけですが)。
・その他
iOS、Androidでのサスペンド、レジューム、終了イベントのドキュメントを追加しました。
2Dの基礎機能と0.25 previewとの互換性
2Dの基礎機能は0.25との互換性はまだありません。
※2Dの基礎機能は0.22のみで機能するようです。
2Dの基礎機能
- スプライト変換
- スプライトレンダラの変換
- スプライト/デフォルト素材変換
- スプライトアトラス変換
- ランタイム 2D レンダリング パイプライン
- エディタ 2D レンダリング パイプライン
2Dの物理演算機能
- Primitive colliders conversion
- Compound collider conversion
- Rigidbody2D conversion
- Physics broadphase
- Broadphase querying API
What’s next?
今後の進行についても載ってました。
「ハイパーカジュアルスタイルのシナリオ」とよくわからない言い回しをしていますが、つまり正式版の Project Tiny のリリース日は未定という事のようです。
質問コメントへの返答
コメント欄で質問に答える形で今後の更新情報にも言及していました。
A : UI ソリューションはまだ進行中です。まだ正確なタイムラインを示すことはできません
Q : System.IO.Streamのリリースについて
A : 0.26にSystem.IO.Streamを追加
Q : シングルHTML出力について
A : まだ、進行中ですが、この機能をリリースするにはいくつかの未解決の問題が残っています。そのため、0.26には間に合わないでしょう。
まとめ
Unityの超軽量モード Project Tiny は個人的にとても期待しているのですが、正式版への道のりはまだまだ険しそうです。
バグ前提であればプレビュー版をインストールできるので、実験的に試しつつ気長に待つことにします。
パッケージマネージャーのリストにProject Tinyを表示する方法
パッケージマネージャーの Advanced▼ のドロップダウンリストから [Show Preview packages] をチェック
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