liquidjumper MAYA Autodeskの従量課金制「Flex」を徹底解説|価格は使う分だけのトークン制

Autodeskの従量課金制「Flex」を徹底解説|価格は使う分だけのトークン制

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Autodeskの製品を使用するには、製品毎にサブスクリプション契約をする必要がありました。

複数の製品を使いたい場合は、当然の事ながら、その製品を個別に購入・契約する必要があります。

ただ、Autodeskの製品はお世辞にも、決して安いとは言えない製品ばかりで、「ちょっと試しに」とか「このファイル開きたいだけ」の様な、気軽に購入できる代物ではありません

「Flex」 は、その様な問題が解消可能な、さまざまなソフトウェアを必要な日数だけ使用できる、従量課金制の購入方法です。

現在契約しているライセンスを「Flex」に変更する事で、コストを大幅に減らせる可能性があります。

そこで本記事では、Autodeskの従量課金制オプション「Flex」を徹底解説したいと思います。

従来の「サブスクリプション」が合ってる、もしくは「Flex」の方が良いか、または組み合わせるのが最適かは、利用形態や運用スタイルなど、ニーズによって大分違いがあると思うので、是非参考にしてみてください。

■「Flex」ライセンスをお奨めできる人

・使いたいソフトウェアだけど、使用頻度は多く無いので、できる限りコストを抑えたい。

・趣味で週末だけ触りたいソフトウェアがある。

・メインで使っているソフトウェアとは別に、補助的に使いたいソフトウェアがある。

・チームみんなが使う必要は無いけど、一定期間だけ使いたいソフトウェアがある。


>> Autodesk Flex 公式


Autodesk Flexとは

Autodesk Flex は、一ヶ月間、一年間、三年間 など、使用期間に料金を払うサブスクリプションと違い、必要なときに必要な日数だけ、必要なソフトウェアを使用できる、従量課金制の購入方法です。

トークン制

Autodesk Flexは、ソフトウェア毎に定められた1日に消費するトークン数を消費する事で、Autodeskの主要製品を利用できる様になります。


■Autodesk Flex トークンの価格

Flex価格(円)1トークン当たりの費用
100トークン¥39,600¥396
500トークン¥198,000¥396
1000トークン¥396,000¥396
5000トークン¥1,930,500¥386.1
10000トークン¥3,762,000¥376.2

Flexは従量課金制

従量課金制は、常用しないソフトウェアを利用する場合に、大幅なコスト削減が期待できる購入方法です。

だだ、「Flex」と従来の「サブスクリプション」とでは、さまざまな点で運用方法に違いがあるので、購入する際は注意が必要です。

Flexライセンスの使用期限

購入したトークンの使用期限は、購入日から一年間です。

注意点として、残ったトークンは繰り越されないので、予め購入するトークンは、1年間で使い切れる量にする必要があるでしょう。

追加のトークンは、必要なときにいつでも購入できます。

日額で消費

トークンは日額で消費されます。

ソフトウェアを起動したまま24時間を越えると翌日分のトークンが消費されます。

ソフトウェア毎に日額で消費

トークンは、ソフトウェア毎に消費されます。

同日、同一ユーザーが複数のソフトウェアを起動すると、ソフトウェア毎に日額のトークンを消費します。

同一PCで複数バージョンの同時起動はNG

同一PCで複数バージョンを同時に使用することは出来ません。

同じソフトウェアの別バージョンを使用する場合は、タイミングを変える必要があります。

サブスクリプション契約のソフトウェアは消費されない

既にサブスクリプション契約しているソフトウェアは、起動してもトークンは消費されません。

Flexはさまざまなソフトウェアが利用可能

Flexは、Autodeskの主要製品の多くで利用できます。

ソフトウェア毎に契約・購入する必要はありません。

あらかじめ定められた量のトークンを購入。使用したソフトウェアのトークン数が消費され、トークンが無くなるまで利用できます。

Flexで利用可能なソフトウェアと消費トークン

一日で消費されるトークン数は、ソフトウェア毎に異なります。

なので、多く利用するソフトウェアに必要なトークン数 と おおよその利用日数 ブラスα で購入するトークン量を決めるのが良いでしょう。

何れにしても、使い切れない量のトークンを購入するのだけは、無駄でしか無いのでその点は注意が必要。


■製品毎に消費されるトークン数

製品名1日に消費するトークン数一日当たりの費用
MAYA6¥2,376/日
3ds Max6¥2,376/日
MotionBuilder6¥2,376/日
MAYA Creative1¥396/日
Mudbox1¥396/日
Alias Concept18¥7,128/日
AutoCAD7¥2,772/日
Fusion 3602¥792/日
Revit10¥3,960/日
Flame18¥7,128/日
ReCap Pro1¥396/日
Civil 3D9¥3,564/日


※上記以外の製品・サービスや、作業単位でトークンを消費する製品・サービスについては、 Autodesk公式サイトで確認してください。

チーム運用に最適な「Flex」

チーム運用に最適な「Flex」


Flexで購入したトークンは、使用する製品毎に割り当てる必要はありません。

なので、チームで利用する場合は、Flexを利用するユーザーを指定するだけで利用できます。

Flexを使用するユーザーを指定するだけ

Autodeskアカウントのチーム管理画面でFlexを利用するユーザーを指定します。

指定されたユーザーは、使用したい製品をインストールし、サインインし起動するだけで利用できます。

指定できるユーザー数に制限は無く、Flexに対応する全ての製品を使用できます。

Autodeskアカウントでトークンの使用状況を把握

Autodeskアカウントのトークン管理画面で、ユーザーごとや製品ごとのトークン利用数や、トークン残数、などを確認できます。

Autodeskライセンス対象地域外使用権の変更

今まで「シングルユーザーサブスクリプション」のユーザーは、購入国以外での使用は許可されていませんでした。

今回それが変更され、「シングルユーザーサブスクリプション」及び「Flex」を購入した場合、購入者および「使用許諾対象ユーザー」は、地域内外を問わず、世界中で使用することが可能になりました

殆どユーザーには関係ないと思いますが、国外で出張中にソフトウェアを使用する必要がある人にとっては非常に有益な変更だと思います。

Flexライセンスをお奨めできる人

使用した日数分の料金で利用できる「Flex」ですが、どの様なユーザーに適しているのでしょう。

・頻度は多く無い、まして365日も使用しない。だけどインストール必須のソフトウェアがある場合。

例:趣味で土日しか起動しないので、安く済ませたい。

例:デザイナーが作成した問題のあるデータを、プログラマーが確認する場合。


・メインで使用しているソフトウェアがあり、加えて常用しないソフトウェアが必要な場合

例:普段はMAYAや3dsMaxでモデリングしているけど、部分的にMudboxでスカルプティングしたい。


・様々なソフトウェアを使用したい。だけどコスト的に通常ライセンス購入は無理

例:参考データとして受け取ったファイルが、他のソフトウェアでなければ開けないファイル形式だった。

Flexの使用手順

1.トークンを購入

トークンは、あらかじめ指定された量を購入できます。

各製品ごとに必要なトークン数や、ニーズを考慮し購入する量を決定します。


2.ユーザーを割り当てる

ユーザー数に制限はありません。ユーザー毎に利用できる製品を限定する事も可能です。


3.割り当てられたユーザーが利用

割り当てられたユーザーは、必要な製品をインストールだけで利用できます。


4.トークンの使用状況を分析

Autodeskアカウントにサインインすれば、トークンの使用状況レポートで使用頻度などの状況を詳しく監視・分析できます。


5.トークンを追加してアクセスを維持

トークンの量が残り少なくなると、通知が届くので、必要であれば追加でトークンを購入します。

まとめ

Autodeskの「Flex」につてい詳しく解説しました。

使用目的、使用環境、使用頻度 等、ニーズによっては、非常にコスト的に有効な購入オプションではないかと思います。

■Autodesk 「Flex」 は、必要なときに必要な日数だけ、必要なソフトウェアを使用できる、従量課金制の購入方法

■購入したトークンの使用期限は、購入日から一年間。

■Flexは、Autodeskの主要製品の多くで利用できます。

■Flexは、ソフトウェア毎に契約・購入する必要は無く、使用したソフトウェアのトークン数が消費され、トークンが無くなるまで利用できます。

・使いたいソフトウェアだけど、頻度は多く無いので、できる限りコストを抑えたい。

・趣味で触りたいソフトウェアがある。

・メインで使っているソフトウェアとは別に、補助的に使いたいソフトウェアがある。

・チームみんなが使う必要は無いけど、一定期間だけ使いたいソフトウェアがある。

等に当てはまる人は検討してみては如何でしょう。


>> Autodesk Flex 公式



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