2013年の年末に突然西之島南東沖で噴火して誕生した日本の新たな島。
大量の溶岩流が流れ元々の西之島と結合して 650m×200m の新島「西之島」ができました。
その新たに誕生した島「西之島」の形状を正確に測定した3Dモデルデータをダウンロードできる事を知ってますか?
この記事では その「西之島」の3Dモデルデータのダウンロード方法や二次利用のライセンスルールについて紹介したいと思います。
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西之島とは
1973年西之島至近の海底で噴火、新島が誕生、その後元々の西之島と結合。
1974年頃まで火山活動を継続。
2013年に西之島南東沖で噴火、新たな陸地が誕生。活発な噴火活動によって島の面積もどんどん拡大し、溶岩流が元々の西之島と結合して一体化。
途中噴火が観測されず活動が止まったかと思われましたが、2018年の段階でも噴火が確認されています。
現在の西之島は、形状650m×200m、面積250,100m2、標高15.2m
2013年に噴火した時は、メディアでも話題になり連日報道されていました。
活発な噴火活動によって日々大きくなっていく様子にワクワクしたのを覚えています。
面積が拡大していく途中で島の形状が「スヌーピー」に似ていると話題になったこともありました。
出典:海上保安庁 海洋情報部
URL: https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
西之島の3Dモデルデータのダウンロード方法
西之島の3Dモデルデータは国土交通省・国土地理院のHPからダウンロード出来ます。
国土交通省・国土地理院「地理院地図」西之島付近関連情報のページhttps://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html#opendata
「地理院地図」西之島付近関連情報のページには西之島の歴史や噴火後からの経過など数値を含めた詳細なデータが載せられていています。
公開データは、3Dモデルデータ以外に以下の情報が一覧で掲載されています。
撮影日
正射画像
10000ピクセル以上の高解像度空中写真
標高データ
X,Y座標とその地点Z(標高値)を CSV形式で記されたtxtファイル
立体図
Webブラウザで表示操作できます。
地形判読図噴
火による地形の変化や、溶岩流の流れが解説された掲載されたPDFデータ
地形判読図は平成27年12月9日を最後に更新されていません。
関連ページ
新着情報
噴火後から変化していく過程
公開データは最新の状態だけでは無く噴火後から定期的に公開されたデータも残されているので噴火後から島がどの様に変わっていったのか、変化の過程も確認出来ます。
2020年3月現在掲載されている最新のデータは平成30年12月1日、最も古いデータは平成25年12月4日です。
平成25年12月4日からデータ公開されていますが、3Dモデルデータが公開されたのは同年12月17日からです。
ダウンロードできる3Dモデルデータのフォーマット
3Dモデルデータのフォーマットは3Dプリンターの出力に使われる
「VRML」と「STL」で掲載されています。
3Dプリンターに出力する場合はそのまま使えますが、加工して使う場合はそれぞれのフォーマットに変換する必要があるでしょう。
MAYAに「STL」フォーマットでインポート
MAYAでSTLファイルをインポートするにはプラグインマネージャーでプラグインの設定をします。
Windows > Settings/Preferences > Plug-in Manager
stlTranslator.mll のLoadedにチェックを入れます。
これで STL フォーマットのファイルをインポート出来ます。
MAYA2020でインポート出来ました。
VRML はzipファイルを解凍したフォルダにwrlフォーマットファイルと空中写真のjpgが入っています。
3Dモデルデータを二次使用する際のルール
ダウンロードした3Dモデルデータは、複製や変形等自由に利用可能で、商用利用も出来ます。
二次使用する場合のルールが国土地理院のHPに載ってます。
国土地理院コンテンツ利用規約https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html
詳細は上記HPに載っていますが、解りにくい場合はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示4.0と互換性があり従うことでも利用できると書いているので以下のサイトを観ることをオススメします。
解りにくいライセンスの規約が読んでわかりやすい様に要約して載っています。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
基本的に以下の2つの項目を出典として記載するルールさえ守れば、他はあまり気にすること無く利用できそうです。
国土地理院ウェブサイトのURL掲載とデータを加工した場合は加工した事を掲載
出典の記載方法の例が国土地理院コンテンツ利用規約のページに載っています。
ア コンテンツを利用する際は出典を記載してください。出典の記載方法は以下のとおりです。
国土地理院コンテンツ利用規約
(出典記載例)
出典:国土地理院ウェブサイト (当該ページのURL) など ※活断層図又は都市圏活断層図を引用する場合は、調査者名を明記してください。
例)岡田篤正・廣内大助・松多信尚・宮内崇裕(2017):1:25,000都市圏活断層図「中津川」,国土地理院.
※学術論文や図書等に引用する際は,学会誌等が定めたルールに適した方法で引用してください。
イ コンテンツを編集・加工等して利用する場合は、上記出典とは別に、編集・加工等を行ったことを記載してください。なお、編集・加工した情報を、あたかも国(又は府省等)が作成したかのような態様で公表・利用してはいけません。
(コンテンツを編集・加工等して利用する場合の記載例)
・地理院タイル (標高タイル)を加工して作成
・「○○データ」(国土地理院) (当該ページのURL)をもとに○○株式会社作成
まとめ
西之島の3Dモデルデータのダウンロード方法と利用する際の規約の紹介でした。
国土交通省・国土地理院のサイトには現在も噴火活動が止まっていない新島・西之島の詳細なデータが載っていて、変化が確認されたらデータが更新されます。
データは利用規約を守る限り自由に利用可能です。
基本的には出典を掲載することさえ忘れなければ難しく考える必要はないですし、無料で利用できるのでダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
ダウンロードした西之島3DモデルデータをリダクションしてARで表示しました。
国土地理院のHPでは今回紹介した西之島だけではなく日本全国の立体地図がダウンロードできます。
国土地理院立体地図(地理院地図3D・触地図):http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/index.html
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「[フリー素材]噴火後の西之島の3Dモデルデータがダウンロード出来るよ」への1件のフィードバック
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