地面や壁など広い面積のエリアに貼るテクスチャーは、繰り返して貼れる様につなぎ目の無い描き方にする必要があります。
元々つなぎ目がなくシームレスの状態で使用できる素材画像もありますが、その様な素材に必ずしも望んだ画像があるとは限りません。
基本的には画像を探して自分でつなぎ目を消し、シームレス処理をする必要があります。
シームレステクスチャーを作成する方法は多種多様な方法があります、シームレス処理をしてくれる機能が備わっていて簡単に作れるソフトウェアもありますし、計算によって作られるプロシージャルテクスチャはシームレスで生成されるので何も気にする必要がありません。
とはいえ細かなディテールや使用したい箇所にマッチしたシームレステクスチャーが必要な場面では、手描きの方法を選択する場合が多いでしょう。
今回は、上下左右何処も繋がってない画像から、つなぎ目の無いシームレステクスチャーを作成する方法を紹介します。
Photoshopを使った基本的な作り方をアレンジした方法と、それ以外の方法を紹介できればと思います。
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参考記事:
[Photoshop][ゲーム制作] 動画を使ったループアニメーションテクスチャーの作成方法
基本的な作成方法 スクロールをしてシームレステクスチャーにする
プライベートで撮った写真から原っぱ部分を切り抜いた画像を用意しました。
この画像をシームレスにしたいと思います。
作成方法は最も一般的な方法だと思われるスクロールを使う方法です。

Photoshopのメニューから
フィルター > その他 > スクロール

画像の大きさが 512×512 なので半分の256に設定しました。
別に100でも200でも問題は無いです。
ラップアラウンド(巻き戻す)を選択します。
[OK]をクリック

写真から一部分をくり抜いた画像なので当然、つなぎ目がバッチリ現れました。横方向も目立ちませんが繋がっていません。

一般的な方法ではこの後に「スタンプ」や「修正ブラシツール」などで丁寧につなぎ目を消す処理をします。

でも今回は Photoshop CC 2019 から搭載された
「コンテンツに応じた塗りつぶし」
を使ってつなぎ目を消したいと思います。
画像の中で必要のない要素を簡単に消すことができる魔法のような機能ですが、
この機能をつなぎ目という名の必要の無い箇所を消す事に使います。
つなぎ目の消したい範囲を選択します。

編集 > コンテンツに応じた塗りつぶし
で実行します。

思ってたより綺麗に消えてくれました。
「スタンプ」や「修正ブラシツール」でチマチマ消すより簡単で良いですね。

確認の為並べて見ましょう。
つなぎ目の無いシームレステクスチャーになってます。

画像の続きはシームレス
今度はスクロールを使わないでシームレステクスチャーを作る方法です。
使いたい大きさの画像より少しだけ大きい画像を用意します。

暗く表示した箇所以外がテクスチャーとして使う部分です。

上の暗く表示した範囲をコピー・ペーストで下に配置します。
右の暗く表示した範囲も同じくコピー・ペーストで左に配置します。

配置されました。
元々繋がっている部分を反対側に移動しただけなので、
暗く表示した部分を除けば、すにでシームレスになっています。

ペーストしたレイヤーが馴染んでない境い目の部分を「消しゴム」で消します。
赤く表示している部分が「消しゴム」で消した部分です。

「消しゴム」で境い目を消したあと暗く表示した部分を削除しました。

確認の為並べて見ましょう。
つなぎ目の無いシームレステクスチャーができました。
元の画像を「スタンプツール」などで崩したくない場合等に適している方法です。

シームレステクスチャーは何処を選んでもシームレス
シームレステクスチャーを複数並べた画像は、作成した画像の大きさの範囲であれば、当然何処を選んでもシームレスです。
この特性を利用して、シームレステクスチャーを作成します。
フィルターの「雲模様1」「雲模様2」で作った画像をマスクにして、
スクロールで作成した原っぱのシームレステクスチャーを下の画像の様に加工しました。

加工した原っぱのシームレステクチャーを並べて石のシームレステクスチャーに重ねます。
石のテクスチャーに合うように原っぱのシームレステクチャーの位置を移動して探します。

良い位置が見つかったら切り抜きます。
原っぱのシームレステクスチャーを乗算で馴染ませました。

並べました。
もちろんつなぎ目は無くシームレスです。

まとめ
シームレステクスチャーの作成方法を紹介しました。
- 基本的な作成方法 スクロールをしてシームレステクスチャーにする
最も一般的な手法ですが、つなぎ目を消す方法に「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使いました。 - 画像の続きはシームレス
元の画像を活用した方法です。元々繋がっている箇所を使うので無理のないシームレス処理に出来ます。 - シームレステクスチャーは何処を選んでもシームレスシームレス
テクスチャーの特性を利用した手法です。
基本的には最初に紹介したスクロールを使う方法で対応可能だと思います、
でもつなぎ目の画像が極端に繋がりがない場合に無理やり「スタンプツール」や「修正ブラシツールで」つなぎ目を隠そうとすると元の画像を崩してしまう恐れがあります。
その様な場合に今回紹介した方法を使うことで問題を回避できる可能性があります。
今回紹介した方法以外にも数多くの手法があります、効率性とクオリティーを兼ねた方法を探してみてはどうでしょうか。
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