liquidjumper Photoshop Photoshop2022新機能|風景写真の季節や時間帯まで変えてしまう「風景ミキサー」

Photoshop2022新機能|風景写真の季節や時間帯まで変えてしまう「風景ミキサー」

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AdobeMAX2021ではPhotoshopのメジャーアップデート「Photoshop 2022」が発表されました。

昨年のAdobeMAX2020では、「Adobe Sensei」の機械学習を利用した新しい非破壊フィルタ「ニューラルフィルター」の効果に驚かされました。

今年のAdobeMAX2021では更に、マジックでも見せられているかのような結果を導き出す新たなニューラルフィルター

「風景ミキサー」が追加され話題です。


「風景ミキサー」は、任意の2つの風景画像を組み合わせることで、晴れた夏の日に冬景色を作ったり、木の葉を夏の緑から秋の色に変えたり、昼間に撮った写真を夕焼けに変えてる事が可能。

同じ効果を手動で作るには、何時間もの追加作業が必要ですが、このニューラルフィルタを使えば、ほぼ自動的に、しかも一瞬で作ることができます。


「風景ミキサー」で風景画像の季節や時間帯を変更

風景画像に「風景ミキサー」を適用して異なる季節や時間帯に変更してみたいと思います。

メニューバーの フィルター > ニューラルフィルター をクリックし、ニューラルフィルターのパネルメニューを表示。

ニューラルフィルターのリストから「風景ミキサー」を選択します。※まだ使用してない場合は追加ダウンロードをします。

プリセットの参照画像から適用する季節や時間帯のシーンを選択すると、選んだシーンに基づいた新しいシーンが生成されます。

フィルター > ニューラルフィルター


以下が同じ山岳風景の画像に「風景ミキサー」を適用した結果です。

■元画像の山岳写真

元画像の山岳写真


■雪山の景色に変更

冬景色に変更


■木々が生い茂る山に変更

木々が生い茂る山に変更


■ビル群の画像も「風景ミキサー」を使って新緑まみれに

ビル群の画像も「風景ミキサー」を使って新緑まみれに

適用度や時間帯、季節をスライドバーで変更する

「風景ミキサー」は、スライドバーの値を変更して、効果の強さや、時間帯、季節の変更ができます。

適用度や時間帯、季節をスライドバーで変更する


「風景ミキサー」は、参照画像に基づいた季節に変更できますが、季節ごとのスライドバーで生成するシーンを変更する事も可能です。

山岳の画像に森の参照画像を適用し、更に「秋」のスライドバーの値を大きくすると、紅葉の山が生成されました。

紅葉の山が生成されました

参照画像をカスタム設定

プリセットから参照画像を選ぶこともできますが、カスタムで任意の画像を設定することもできます。

参照画像をカスタム設定
▲Photoshopに取り込んだ他のドキュメント画像、もしくはPC内の画像ファイル(png, jpg, jpeg)を選べます。


山岳の画像に、桜満開の画像を「風景ミキサー」の参照画像として適用してみました。

▼参照画像

桜満開の画像


▼山岳風景に適用後

山岳風景に適用後

人物などが写っている場合は、自動的にマスキングして調和させる

「風景ミキサー」を適用する画像に人物などが写っていると、自動的にマスキングして、調和された新しいシーンが生成されます。

「風景ミキサー」適用時にパネルメニューの設定で「被写体を保持」及び「被写体を調和」を有効にします。
※画像内に人物が認識されると、自動的に有効になります。

人物などが写っている場合は、自動的にマスキングして調和させる


背景のシーンが変更されると共に、人物にもシーンに調和した新しい照明が適用されました。

人物にもシーンに調和した新しい照明が適用されてます
▲左)元画像、右)「被写体を保持」と「被写体を調和」を有効にして「風景ミキサー」を適用



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まとめ:ニューラルフィルターの「ベータ版」をリリース

Photoshop2022で新たに追加されたニューラルフィルターの「風景ミキサー」を紹介しました。

このニューラルフィルタを使えば、ほぼ自動的に、しかも一瞬で季節や時間帯、天候を変更した風景を作ることができます。

正直言って現段階では、まだまだ良質な結果が得られるレベルに達しているとは言い難いというのが正直な感想ですね。

実はこの「風景ミキサー」を含め、今回のAdobeMAX2021でリリースされた3つの新しいフィルターは、すべてベータ版です。

なので、ある画像では非常によい結果だったとしても、他の画像ではあまりよい結果にならない。そのような完成度でリリースされたバージョンです。
(Photoshop2022事態の問題なのか筆者の環境でも挙動があまり安定しません。)

Adobeはニューラルフィルターに、「ベータ版」フィルターの概念を導入。また、新しいフィードバックツールも用意しました。

そして実際に使用したうえでのフィードバックを積極的に受けて、反映し改善するとのことなので、積極的にフィードバックするのが良いかも知れません。


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