現在、プロフェッショナル以外の個人でもCG作品やゲームを制作出来る環境が簡単に手に入れられる様になりました。
Unreal EngineやUnityにはアセットストアが整備され、そこから様々なモデリングデータやエフェクトデータなどを購入すれば、比較的簡便に作品を作成する事も可能です。
それだけでも作品作りとしては十分楽しいのですが、さらにレベルアップした作品を制作するとなると、MAYAや3ds MAXなどの高性能なDCCツールが必要になります。
MAYAや3ds MAXは基本的にプロフェッショナル向けということも有り、家電量販店やAmazonなどのECサイトでは購入できません。
(家電量販店のPCソフトウェアで購入できた時期もありましたが)
Autodeskの製品を購入する場合はオートデスク公式サイト、又はオートデスク公認の販売店でサブスクリプション制のライセンスを購入する必要があります。
他のアプリケーションとは勝手が違う為、少しハードルが高そうに感じるかと思いますが、個人でも問題なく購入できます。
「MAYAって何処で売ってるの?」
「MAYAの価格は?」
「サブスクリプション?難しそう」
「購入したMAYAは何台のPCで使えるの?」
本記事では、MAYAの価格、MAYAの種類、オートデスクのサブスクリプションライセンスなど、MAYAを個人で購入する際に必要な情報について詳しく解説したいと思います。
|
- Autodesk社のDCCツール(Digital content Creation Tool)
- Autodesk MAYAの価格
-MAYA
-MAYA LT
-Media & Entertainment Collection - Autodesk MAYAのサブスクリプションライセンス
-Autodesk MAYAはサインインタイプのサブスクリプションライセンス
-Autodesk MAYAのサブスクリプションライセンスは複数のPCにインストール可能 - 何処で購入する?Autodesk公式サイトとAutodesk公認販売パートナー
-Autodeskの公式サイトで購入
-Autodeskパートナーで購入 - Autodesk公式でMAYAを購入する手順
- まずはAutodesk公式の30日無料体験で試してみよう
Autodesk社のDCCツール(Digital content Creation Tool)
ハリウッド映画やビデオゲームなどの業界で、最も多く使用されている3DCGツールが
3ds MAX と今回取り上げる MAYA
どちらもAutodesk社の製品で、信頼性も高くCGの業界的にはデファクトスタンダードとなっています。
Autodesk MAYAの価格
Autodesk MAYAはフルスペックの「MAYA」以外に、
ゲーム開発用に機能を特化し価格をおさえた「MAYA LT」
メディアやエンターテイメント作品の制作に必要なツールをセットにした「Media & Entertainment Collection」
と、用途に応じた製品がラインナップされています。
・MAYA
・MAYA LT
・Media & Entertainment Collection
MAYA
フルスペックのMAYA
あらゆる3DCG作品を制作する機能が備わっている、プロフェッショナルの間で最も使用されているDCCツールの一つ。
MAYA単体を購入するだけで、ArnoldやBifrost などの高度なプラグインも使用できます。
※分散レンダリングをする場合は5本ライセンスのArnoldを別途購入する必要があります。
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
---|---|---|---|
価格 | 34,100円(税込) | 272,800円(税込) | 737,000円(税込) |
MAYA LT
モデリングやアニメーションの機能はそのままに、レンダリング機能などを省いた簡易版。
ゲーム開発に特化したMAYAで、ゲームエンジンのUnityやUnreal Engineに直接アセットが出力できる書き出しがツールが搭載されています。
使用目的がゲーム開発なら、MAYA LTの購入を検討しても良いでしょう。
ちなみに大人気インディーズゲーム「Overcooked(オーバークック)」は「MAYA LT」で開発されたようです。
ライセンス期間 | 1ヶ月 | 1年間 | 3年間 |
---|---|---|---|
価格 | 5,500円(税込) | 40,700円(税込) | 110,000円(税込) |
【重要】
「MAYA LT」は、2022年12月6日で販売終了します。購入を検討している方はお急ぎください。
※既に3年サブスクリプションは終了しました。
|
Media & Entertainment Collection
映画、テレビ、ゲームなど、あらゆるエンターテインメント作品の制作に適したAutodeskのソフトウェアコレクション。
3DCG制作に必要なソフトウェアが複数使えて、単体で購入した場合に比べ年間553,300円もお得です。
購入方法 | それぞれ単体で購入 | Media & Entertainment Collection |
---|---|---|
合計価格 | 年間931,700円(税込) | 年間378,400円(税込) |
Media & Entertainment Collectionに含まれるソフトウェア
・Maya
・3dsMAX:3Dモデリング、アニメーション、レンダリングができる総合3DCGソフトウェア
・Arnold:5本のArnoldライセンスでレンダリング時間を短縮
・MotionBuilder:キャラクターアニメーションのキャプチャー・編集・再生
・Mudbox:3Dデジタルペイント・スカルプトソフトウェア
・SketchBook:スケッチ・イラストレーションを作成するペイントソフトウェア
・Character Generator:Webベースのキャラクター作成ソフトウェア
・Autodesk Rendering:高品質フォトリアリスティックを実現する高速クラウドレンダリング
・ReCap Pro:3Dスキャンソフトウェア
>> Autodesk Media & Entertainment Collectionの詳細
Autodesk MAYAのサブスクリプションライセンス
現在MAYAを含むAutodesk製品を購入するにはサブスクリプションライセンス契約する必要があります。
Autodesk MAYAはサインインタイプのサブスクリプションライセンス
「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」のメリットとは?
・シリアル番号によるアクティベーション作業がなくなり、ユーザの AUTODESK ID にかかる製品使用権の有無をサインインにより認証し、製品アクセスが可能になりました。
参照元:オートデスク アカウント ユーザ マニュアル
・シリアル番号による製品アクティベーションと、指名ユーザ認証の 2 段階のステップから、ユーザ認証(AUTODESK ID でサインイン)のみで製品へアクセスでき、どこからでもデバイスを選ばず、容易にソフトウェアを使用できるようになります。
・ シリアル番号によるアクティベーション作業がなくなることで、製品立ち上げにかかるエラーが減少します。
・ シリアル番号が不要となり管理に時間を費やす必要がなくなります。
・ ユーザ管理、製品の割当てが直観的に操作でき、保有ライセンスを有効活用できるようになります。
以前までのライセンスは、インストールするPC自体に紐づけられていた為、PCを変更する場合は、一旦シリアル番号をAutodeskのサーバーに移し、PCにMAYAをインストール後に再びアクティベーション作業をする必要があり、その際に認証がスムーズにいかず時間を浪費していました。
それが、「サインインタイプのサブスクリプションライセンス」になったことで、AUTODESK ID のサインインだけでOKになったのは作業的にも精神的にも安心できます。
Autodesk MAYAのサブスクリプションライセンスは複数のPCにインストール可能
AUTODESK ID のサインインだけで良いということは、複数台のデバイスで利用可能と言う事。
Autodesk MAYAのサブスクリプションライセンスは1ユーザー1ライセンスが割り当てられ、最大3台のPCにインストールする事ができます。
仕事場や自宅のPCは勿論、出張等の出先でも使用できます。ただし起動できるのは1台のみ。
※ちなみに筆者はデスクトップWindowsPCとMacBook Proにインストールしています。
|
何処で購入する?Autodesk公式サイトとAutodesk公認販売パートナー
MAYAのサブスクリプションライセンスを購入するには
Autodesk公式サイト 又は Autodesk公認販売パートナー
どちらか一方で申し込み及び手続きする必要があります。
Autodeskの公式サイトで購入
■選べるライセンス契約期間
Autodesk公認販売店との違いは、契約の期間に「1年契約」の他「月額契約」そして「3年契約」もある事。
1 年契約を3年継続するより、3年契約の方が最大約 10% お得になります。
■購入後すぐにダウンロードして使用できる
Autodesk公式サイトであれば、24時間365日いつでも購入手続き可能で、即ダウンロード・インストール、ソフトウェアを使用する事ができます。
■最長30日間の返金保証
購入し使用した結果に満足できない場合は、1年契約又は3年契約のサブスクリプション全額を返金されます。
■購入前、購入後もアドバイスを受けられるカスタマサポート
購入前に、適切なソフトウェアのアドバイスが受けられます。
購入後も、予約制の電話サポート、電子メールやオンラインチャットで相談できるWEBサポート、使用しているデバイスの状況を確認しながら問題を解決するリモートデスクトップサポートが受けられます。
Autodeskパートナーで購入
MAYAを認定販売店で購入するメリットは、販売店独自のセミナーやコンテンツ、サポートが利用できる事。
チーム・組織や法人でMAYAを購入する場合は、細かなサポートが受けられ、他社製品の相談もできる販売店で購入するのが良いでしょう。
■販売パートナー認定ステータス
各販売店は同列の扱いではなく、オートデスク社の製品・サービス等の販売の年間取り扱い量及びサポート人員の配備状況などを加味したパートナー認定制度があります。
■パートナー認定ステータス
リセラー認定 シルバー認定 ゴールド認定 プラチナ認定
2020年オートデスク認定販売店一覧:
https://damassets.autodesk.net/content/dam/autodesk/www/apac/jp/partner-locator-list-for-update-sep2020-rev1.pdf
■MAYAを認定販売店で購入するデメリット
認定販売店で購入するデメリットは、Autodeskと購入者の間に別の手続きが挟まれること。
現在筆者が使用してるMAYAは、プラチナ認定の販売店を通じてライセンス契約していますが、更新の申込み等をメールでやり取りする必要があり正直面倒。
PDFの見積書に電子印鑑を捺印して返送したり、「お世話になっております liquidjumperの〇〇です」的ビジネスメールが何より億劫。
個人で購入するなら、Autodesk Accountにログインし数回クリックするだけで手続きが完了する、Autodesk公式サイトでの購入を絶対にオススメします。
筆者も以前はAutodesk公式で契約していましたが手続きも簡単で楽ちんでした。(更に前のalias時代は驚きのFAXだったので最悪でしたが)
Autodesk公式でMAYAを購入する手順
Autodesk公式サイトでMAYAを購入する方法を順を追って説明します。
前の項目で紹介したように、Autodesk公式での手続きはとても簡単、数ステップ、数分で完了します。
1.購入するライセンス期間を選択
2.Autodeskのアカウントにサインインまたはアカウント作成
3.支払い方法や必要項目の入力
■サブスクリプションライセンスの期間を選択
Autodesk公式サイトのMAYAのページに移動し、「価格オプションを見る」または右上の「購入」ボタンをクリック。
ボタンをクリックすると、ライセンス期間が表示されるので、「1ヶ月ごとのお支払い」「1年ごとのお支払い」「3年ごとのお支払い」から1つ選択、「カートに追加」をクリックして次に進みます。
■Autodeskのアカウントを作成
既にAutodeskのアカウントがある方はサインイン、まだ持ってない方は作成します。
■個人情報と支払い方法の入力
支払い方法の選択と、法人または個人での購入チェック、そして住所など必要項目を入力し手続きを進めます。
支払いは下記の方法が利用できます。
・クレジットカード:VISA ・ MasterCard ・ American Express ・ JCB
・PayPal
・銀行振込
・コンビニ決済
まずはAutodesk公式の30日無料体験で試してみよう
ここまで、オートデスクのサブスクリプションライセンス、 そしてMAYAの購入方法について紹介しました。
・スタンダードなMAYA、ゲーム開発に特化したMAYA LT 、あらゆるエンターテイメント作品に対応できるMedia & Entertainment Collection
・複数台のPCで利用できるなど自由度が高いAutodesk MAYAのサブスクリプションライセンス
・Autodesk公式サイトとAutodesk公認販売パートナーの違い
・数ステップで完了するAutodesk公式でMAYAを購入する手順
しかし簡単に購入できるとは言え、いきなり購入するのは躊躇してしまいますよね。
Autodesk公式サイトには、30日間無料で使える「無償体験版」があり、殆どの製品を試すことができます。
先ずはダウンロードして、自身のパソコンのスペックや操作性を確認し、購入の検討をするのが良いでしょう。
|
豊富なカスタマイズメニューで、あなた好みの1台が購入できます。
人気の秘密は何と言ってもコスパの高さ。
最新のCPU・GPUパーツを搭載したモデルを驚きの価格で提供。
山口県の自社工場で組み立てられ徹底した試験・検査後に出荷。
無償修理サービスもありサポート体制も安心。
コスパに徹底的にこだわる方は公式サイトへ >> 【FRONTIER】
|
|
|
BTOパソコンの草分け的ブランドFRONTIER(フロンティア) 3DCG/動画編集/ゲーム用途に合わせてCPUやGPUなどパーツを自由に選べてコスパにもこだわる方にオススメ。 |
|
|
|
|
|
「Mayaの価格と購入方法|ライセンスや使えるPCの数などを解説」への4件のフィードバック
コメントは受け付けていません。