「正直言ってMulti-Cutが使いにくい」
毎年新しい機能が追加され進化していくMAYA。
新機能が追加されるたびに技術の進歩を感じつつも、すでに手慣れた手順を崩してまで、新機能を使うかと言われると悩ましいい所だったりします。
もちろん、効率よく制作できる様にと追加された機能なので、使って損は無いと思いたいのですが….
ただMAYAがバージョンアップされる度に混乱してしまう事があってそれが、
ツールの場所が移動して見つからない問題
と
新しいツールと差し替えになり無くなってしまったツール問題
長年MAYAと使用している方なら、あるあるだと思います。
手慣れた手順で操作してたのに、MAYAをバージョンアップしたら
「ツールが見当たらない!」「操作感覚が違う!」
と、なり制作効率が下がってしまったなんてよくある話。
もちろん、効率を良くする為の新ツールなので、それに慣れるのが一番良いし、使いこなす事ができれば制作効率は何倍もアップできるのでしょうが、中々難しいのが正直なところ。
そこで今回は、新しいツールと差し替えに消えたしまったツールとして
「split polygon tool」と「interactive split tool」
を最新のMAYA2020で使う方法を紹介します。
高機能なカットツール「Multi-Cut」
現在のバージョンMAYA2020(※2020/6 現在)でポリゴンをカット分割するツールは
「Multi-Cut」
このツールはMAYA2015に interactive Split Tool と入れ替わるかたちで追加されました。
機能的には入れ替わるだけあってとても便利な機能が備わっていて、
スライス機能1つとっても
「スライス」「フェースの削除」「フェースの抽出」
などオプションがあり、只のカットツールでは無い事が分かります。
この高機能なポリゴンのカットツールですが、正直に個人的な感想を言うと
「使いにくい」
高機能な部分は全然良いのですが、純粋にポリゴンや頂点を選んでカットする動作がとてもイライラする。
自分だけなのかなと思って調べてみたら、「大きい声では言えないけど…」 な感じの人が結構いますね。
皆さん我慢して使っているのか、頑張って慣れたのか、コツを掴んだのか 分かりませんが、筆者は一向に慣れないので、純粋なカット作業は未だに古いツールを使っています。
「split polygon tool」と「interactive split tool」を使う
「Multi-Cut」になる前のツール
「interactive split tool」と「split polygon tool」
はMAYAのメニューからは消えて選ぶことは出来ませんが、内部的に機能はまだ残っていて使うことが出来ます。
どちらのツールも スクリプトエディター 又は コマンドライン に コマンドを書いて実行すると起動出来ます。
MAYA2011までのカットツール「split polygon tool」のコマンドは
MEL:
SplitPolygonTool;
「split polygon tool」のオプションは
MEL:
SplitPolygonToolOptions;
MAYA2014までのカットツール「interactive split tool」のコマンドは
MEL:
InteractiveSplitTool;
「interactive split tool」のオプションは
MEL:
InteractiveSplitToolOptions;
まとめ
新しいツールが実装されたら、そのツールを使いこなすのが一番よいとは思うのですが、中々手慣れというのは抜けないもの。
それこそ慣れの問題だと頑張ってはみるものの、一向に慣れない為に作業効率が悪くなり、変なところに力が入って体を悪くするなんて事になったら笑い話にもなりません。
GUIからは消えてますが機能自体は削除されずに残されているし、新しい機能と古いツールのつまみ食い的な使い方も良いと思いますけど。
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