棒に巻きついたり井戸の桶を吊るしたり、そして橋も支えたりと、ロープをモデリングする機会は結構多い。
ポリゴンの頂点を移動する方法で結び目のあるロープをモデリングするのは非効率ですしクオリティー面でも期待できません。MAYAには選択したフェースをカーブに沿って押し出す機能があり、その方法を利用すれば、捻じりのあるロープを作成するのも容易です。
この記事では、MAYAでカーブ沿った捻じりのあるロープを作成する手順を紹介します。
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カーブに沿ったロープをモデリング
複数の細い紐が束になり拗じられた状態で、自由に曲りくねったり固く結ばれたり、又はピンッと引っ張られた箇所など、ロープは複数の要素が組み合わさって構成されています。
この様な形状をポリゴンメッシュの頂点を移動してモデリングするのは、手間もかかり効率的ではありません。
MAYAには、カーブに沿って筒状にメッシュモデルを形成する機能があり、その機能を使えばロープを簡単に作成することが可能です。
カーブでロープ形状を作成
カーブでロープの形状を作成します。結び目など、ポリゴンメッシュだけでモデリングするには難しい箇所もカーブであればそれ程難しくはありません。
円柱にロープを結んだ状態になるようにカーブを作成しました。
束のロープをモデリング
複数の細い紐の束の底面を作成します。紐を想定した円形を4個並べてcombine(結合)しました。
combine(結合)後に Modify(修正) > Center Pivot(中央にピボット ポイントを移動)を選択して、ピボットをオブジェクトの中央に移動しました。
combine(結合)した円形ポリゴンのフェースをロープの経になるようにスケールを調整し、カーブの末端に配置します。次に円形ポリゴンのフェースとカーブを選択します。
メニューから Edit Mesh(メッシュの編集) > Extrude(押し出し) を選択。
選択した円形ポリゴンのフェースが、カーブに沿って押し出されましたが、分割数が少ない為ガタガタしています。数値を調整して滑らかにします。
Divisionsの値を変更し分割数を増やしました。滑らかに湾曲して押し出されましたが、ロープにまだ捻じりがありません。
捻じりを加えるにはTwistの値を変更します。
Twistの項目が無い場合は、右上のメニューアイコンをクリックして、表示されたメニューからTwistを有効にします。
ロープに捻じりが加えられました。カーブのポイントの間隔が捻じりに影響するので、カーブの間隔を均等にすると捻じりの効果も均等になります。
カーブのポイント位置や、ロープの経などを調整します。
円柱に結びつけたロープが完成しました。
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まとめ:MAYAで捻じりロープの作成は簡単
MAYAでカーブ沿った捻じりのあるロープを作成する手順を紹介しました。
素材感を含めた詳細な形状は、ZburshやAutodesk Mudbox
などスカルプティングツールでモデリングするのが最も適した作成方法ですが、表面の微細なモデリングを無視すれば、MAYAでも捻じりのあるロープのモデリングは可能です。
1.カーブでロープ形状を作成
2.複数の細い紐の束の底面を作成
3.Extrude(押し出し) を選択
4.[Divisions]や[Twist]などの数値を調整
5.カーブポイントを調整
MAYAでロープを作成する際に参考にしてみてください。
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