MAYAでチェーンをモデリングする方法は様々ありますが、この記事では、プラグインやスクリプトなどを使わずに、パスに沿ってチェーンを連ねる方法を紹介したいと思います。
MAYAでパスに沿ってオブジェクトを連ねる方法も、様々なテクニックがあります。
今回はMAYAのチェーン作成で一般的な方法の1つ
「パスにチェーンの輪パーツをアタッチして移動先のスナップショットで連ねる」
で作成する手順を紹介します。
⇒[MAYA]DupAlongPathToolbox パスに沿ってオブジェクトを複製するMELスクリプトツール
チェーンのパーツをモデリング
パスに沿わせてチェーンを作成する方法の大まかな手順は、
- チェーンの輪のパーツを作成
- チェーンの形状をパスで作成
- 輪のパーツを複製してパスに沿って並べる
この項目では、複製するチェーンの輪のパーツをモデリングします。
チェーンの輪は下の画像のような形状でOKなのですが、このままで複製すると輪が連なった状態にはなりません。
なので、輪を複製して下の画像のように、2つの輪を組み合わせたオブジェクトにします。
この2つの輪を組み合わせたオブジェクトを複製してチェーンを作成します。
MAYAでパスを作成
チェーンの形状となるパスを作成します。
チェーンの輪パーツを連ねる
Attach to Motion Paht でパーツをパスにアタッチ
2つの輪を連ねたパーツをパスに沿わせるためアタッチします。
チェーンの輪パーツと作成したパスを選択します。
メニューの表示モードを「Animation」にします。
Constrain > Motion Paths > Attach to Motion Paht を選択
チェーンの輪パーツがパスにアタッチされました。
Graph Editor を開いてリニアにします。
タイムラインを動かすと輪パーツがパスに沿って移動します。
Create Animation Snapshot で輪パーツを連ねる
このタイムラインで移動したオブジェクトパーツを場所毎にスナップショットとして固定します。
Visualize > Create Animation Snapshot□ のオプションを選択
Create Animation Snapshot のオプションで「Time Slider」を選択して「Apply」をクリック
スナップショットされる数が輪パーツの大きさに対してパスの長さに合ってないので、チェーンが綺麗に組み合わさりません。
[Ctrl]+[Z]でUndo
Create Animation Snapshot のオプションで「Increment」の値を修正しました。再び「Apply」をクリック
パスに並ぶ輪パーツの数が修正されました。
パスの形状を修正
Create Animation Snapshot でスナップショットを実行したあとでも、パスの形状を修正する事ができます。
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まとめ:今回紹介した方法のデメリット
MAYAでパスに沿わせてチェーンを作成する方法を紹介しました。
MAYAの基本機能だけを使った方法で、最も一般的な作成方法だと思います。
ただこの方法のデメリットとして、2つの輪を組み合わせたオブジェクトを並べるので、細かなカーブに形状を沿わせるのが難しい場合があります。
カーブに正確に沿わせたチェーンを作成したい場合は、チェーンの輪1つを複製する方法で作成する必要があります。
MAYAの基本機能だけでチェーンを作成する事は一応できますが、プラグインやスクリプトツールを活用する方法もあるので検討してみてください。
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